漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第97問

漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。b 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯は、肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤であり、肥満症全般に適するとされている。c 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなる。

正答 (3)
正答は (3)。(b)だけが誤りです。 【(a)正しい ―― 生後3ヶ月未満には使わない】 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。 なぜか …… 乳児は医師の診療を受けることが優先されるべきであり、一般用医薬品による 対処は最小限にとどめるのが望ましいとされています。 【(b)が誤り ―― 肥満症全般に適するものではない】 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯は、肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤ですが、どのような肥満症にも適するというものではありません。
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基本の考え方 …… 肥満症には、生活習慣の改善が図られることが重要です。 漢方処方製剤はそれを補うものであって、代わりになるものではありません。 三つの使い分け …… 防已黄耆湯 …… 体力中等度以下で、         疲れやすく、汗のかきやすい傾向。         カンゾウを含む 防風通聖散 …… 体力充実して、         腹部に皮下脂肪が多く、便秘がち。         カンゾウ、マオウ、ダイオウを含む 大柴胡湯 …… 体力が充実して、         脇腹からみぞおちが苦しく、便秘の傾向。         ダイオウを含む 重篤な副作用 …… 三つとも肝機能障害、間質性肺炎が知られています。 防已黄耆湯、防風通聖散では偽アルドステロン症も。 防風通聖散では腸間膜静脈硬化症も知られています。 【(c)正しい ―― 「証」に合わないとき】 患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなります。 「証」とは …… 患者の体質や症状を表したものです。 一般用医薬品では、「証」の考え方がなじみにくいことから、「しばり(使用制限)」として「体力中等度以上で」等と表現されています。

出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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