脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第31問
脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。b 脳は、延髄を介して脊髄とつながっており、延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。c 膀胱は、交感神経系が活発になると排尿筋の収縮が起こり、排尿が抑制される。d 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、アセチルコリンである。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)(d)です。
【(a)が誤り ―― 体性神経系と自律神経系が逆】
正しくは次のとおりです。
体性神経系 …… 随意運動、知覚等を担う
自律神経系 …… 消化管の運動や
血液の循環等のように、生命や身体機能の維持のため
無意識に働いている機能を担う
語から引ける ……
「自律」とは自分で律する、つまり意識しなくても働くという意味です。
「体性」は体を動かす・感じるほうです。
【(b)正しい ―― 延髄の役割】
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脳は、延髄を介して脊髄とつながっており、延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等があります。
延髄の特徴 ……
多くの生体の機能を制御する
部位であり、ここが損なわれると生命の維持に直ちに関わります。
脳の特徴 ……
脳における
血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多くなっています。
血液脳関門 ……
脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくくなっています。
このように脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護する働きを血液脳関門といいます。
小児では未発達であり、医薬品の成分が脳に達しやすくなっています。
【(c)が誤り ―― 交感神経では排尿筋は弛緩】
交感神経系が活発になると、排尿筋が弛緩し、排尿が抑制されます。
筋道 ……
交感神経系は「戦う」か「逃げる」かの状態に備える方向に働きます。
そのときに排尿している場合ではありません。
副交感神経系では ……
排尿筋が収縮し、排尿が促進されます。
【(d)正しい ―― 副交感神経の伝達物質】
副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンです。
交感神経では ……
ノルアドレナリンです。
例外 ……
汗腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが放出されます。
ただし、アポクリン腺(腋窩等)を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが放出されます。
例外なのはエクリン腺のほうです。
出典:登録販売者試験 令和7年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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