搭載燃料から予備燃料を除いた飛行可能時間4時間の飛行機が、日本時間の10時00分にA空港をTC:245°で出発した。この…

空中航法 第5問

搭載燃料から予備燃料を除いた飛行可能時間4時間の飛行機が、日本時間の10時00分にA空港をTC:245°で出発した。この時の最大進出距離(PSR:Position of Safety Return)について最も近いものはどれか。ただし、風:280°/100kt、TAS:320ktとし上昇降下は考えないものとする。

正答 (3)
正答は (3)。A空港から589nm、12時31分です。 【PSRとは】 PSR(Position of Safety Return)は、そこから引き返せば燃料が尽きる前に戻れる最後の点です。 使える時間は4時間、出発は10時00分です。 【進出方向のGS(TC245°)】 風は280°/100kt。針路245°との差は35°です。 横風成分 = 100 × sin35° = 57.4kt 正面成分 = 100 × cos35° = 81.9kt(向かい風) 偏流修正角 = sin⁻¹(57.4 ÷ 320) = 10.3°
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GS = 320 × cos10.3° − 81.9   = 314.8 − 81.9 ≒ 233kt 【帰投方向のGS(TC065°)】 針路が180°反対になるので、横風成分は同じ57.4kt、正面成分は追い風に変わります。 GS = 314.8 + 81.9 ≒ 397kt 【PSRまでの距離】 進出に d/233 時間、帰投に d/397 時間かかり、合計が4時間です。 d = T × GS出 × GS帰 ÷(GS出 + GS帰) d = 4 × (233 × 397)÷(233 + 397)= 4 × 92,501 ÷ 630= 4 × 146.8 ≒ 587nm 選択肢の589nmにあたります。 【PSR到達時刻】 所要時間 = 587 ÷ 233 = 2.52時間 = 2時間31分 到達時刻 = 10:00 + 2:31 = 12時31分 距離と時刻の両方が(3)と一致します。 【公式の意味】 これは「行きと帰りで速度が違う往復問題」です。 片道の時間の和が決まっている  → 調和平均の形になる 分母が二つのGSの和、分子が積という形を覚えておくと速く解けます。 【風の向きで結果が変わる】 無風なら …… d = 4 × 320 ÷ 2 = 640nm この問題 …… 587nm 進出が向かい風なので、PSRは手前に寄ります。 逆に進出が追い風なら、遠くまで行けますが、帰りが向かい風になるため、やはり無風のときより短くなります。 どちら向きでも、風があればPSRは近づく これは調和平均の性質そのものです。 【所要時間の検算】 進出 …… 587 ÷ 233 = 2.52時間 帰投 …… 587 ÷ 397 = 1.48時間 合計 …… 4.00時間 ✓

出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問5(国土交通省 公表)出典元ページ

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