待機方式について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

空中航法 第10問

待機方式について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)最低待機高度は、待機区域内の地上障害物から最小984ftの垂直間隔を確保し、さらに待機区域の周辺5nmの緩衝区域内の障害物に対する間隔も考慮されている。(b)クリアランスリミットあるいは進入フィックスに至ってもそれ以降のクリアランスあるいは進入許可が発出されなかった場合で、当該フィックスにホールディングパターンが公示されていなければ、そのフィックスに至ったコースをインバウンドとしてノンスタンダードパターンで待機を行う。(c)ホールディングが指示された場合、それまで速度調整が行われていても速度調整は自動的にキャンセルとなる。(d)飛行時間に基づきアウトバウンドレグ長を決定する場合のアウトバウンド時間は、10,000ft以下の場合は1分、10,000ftを超える場合は1分30秒である。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― 最低待機高度】 最低待機高度は、 待機区域内の地上障害物から最小984ftの垂直間隔を確保 さらに待機区域の周辺5nmの緩衝区域内の障害物に対する 間隔も考慮 して定められます。 984ftという半端な数字は、300mをフィートに直した値です。国際基準がメートルで定められているため、換算するとこうなります。 緩衝区域を設けているのは、待機中の航空機が風や操作のばらつきで待機区域からわずかにはみ出すことを見込んでいるためです。
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【(c)正しい ―― 速度調整は自動的に終了】 ホールディングが指示された場合、それまで速度調整が行われていても、速度調整は自動的にキャンセルとなります。 待機は所定のパターンを所定の速度で回るものです。そこに別の速度指示が残っていては、パターンの形が保てません。 【(b)が誤り ―― スタンダードパターン】 クリアランスリミットあるいは進入フィックスに至ってもそれ以降の指示がなく、そのフィックスにホールディングパターンが公示されていない場合は、 そのフィックスに至ったコースをインバウンドとしてスタンダードパターン(右旋回)で待機 します。「ノンスタンダードパターン」は誤りです。 公示がない以上、誰にでも予測できる標準の形で回る必要があります。左回りを勝手に選べば、管制も他機もその位置を予測できません。 【(d)が誤り ―― 14,000ftが境目】 飛行時間に基づきアウトバウンドレグ長を決める場合、 14,000ft以下 …… 1分 14,000ftを超える …… 1分30秒 です。設問の「10,000ft」は誤りです。 【14,000ftという境目】 高度が上がると真対気速度が大きくなり、同じ時間でも待機パターンが大きくなります。 区切りを一つだけ置き、そこから上はレグ時間を延ばして旋回半径の増加に対応する、という設計です。 数字が10,000ftに差し替えられる出題が繰り返されていますので、14,000ftと正確に覚えてください。 【待機方式の要点】 旋回方向 …… 原則右(スタンダード) レグ時間 …… 14,000ft以下は1分、超は1分30秒 障害物間隔 …… 984ft(300m) 緩衝区域 …… 周辺5nm 速度調整 …… 待機指示で自動終了 数値が四つあり、いずれも差し替えの標的になります。

出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問10(国土交通省 公表)出典元ページ

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