横風制限値が27kt、背風制限値が15ktである航空機が、RWY35/17(真方位347°/167°、VAR7W)に着陸…

空中航法 第1問

横風制限値が27kt、背風制限値が15ktである航空機が、RWY35/17(真方位347°/167°、VAR7W)に着陸する際に、METARで通報された地上風(a)~(d)のうち制限値内となるものの組み合わせで、正しいものはどれか。(1)~(4)の中から選べ。(a)040°/33kt(b)060°/30kt(c)140°/40kt(d)230°/40kt

正答 (2)
正答は (2)。制限値内となるのは(a)と(c)です。 【まず ―― 磁気偏差は使わない】 METARで通報される風向は真方位です。滑走路の方位も真方位347°/167°と与えられています。どちらも真方位ですから、VAR7Wは使いません。ここが最初の落とし穴です。 (滑走路番号の35は磁方位350°付近を表します。真方位347°に西偏7°を加えると354°となり、確かに35になります。数字は整合していますが、計算に使う必要はありません。) 【横風・背風の求め方】 風向と滑走路方位の差を θ とすると、
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横風成分 = 風速 × sin θ 正面成分 = 風速 × cos θ   (cos θ が負なら背風) θ が90°を超えると背風になります。着陸はRWY35とRWY17のどちらを使ってもよいので、向かい風になる方で判定します。 【(a)040°/33kt → RWY35で判定】 θ = 40° − 347° = 53° 横風 = 33 × sin53° = 33 × 0.799 ≒ 26.4kt ≦27 ○ 正面 = 33 × cos53° = 33 × 0.602 ≒ 19.9kt(向かい風) ○ 横風26.4ktは制限値27ktにぎりぎり収まります。制限値内。 【(b)060°/30kt → どちらでも超過】 RWY35:θ = 60° − 347° = 73°  横風 = 30 × sin73° = 30 × 0.956 ≒ 28.7kt >27 × RWY17で見ても風向との差は107°となり、横風成分は同じ28.7kt、しかも背風になります。どちらも不可。 【(c)140°/40kt → RWY17で判定】 θ = 140° − 167° = −27° 横風 = 40 × sin27° = 40 × 0.454 ≒ 18.2kt ≦27 ○ 正面 = 40 × cos27° = 40 × 0.891 ≒ 35.6kt(向かい風) ○ 制限値内。 【(d)230°/40kt → どちらでも超過】 RWY17:θ = 230° − 167° = 63°  横風 = 40 × sin63° = 40 × 0.891 ≒ 35.6kt >27 × RWY35で見ても横風成分は同じ35.6ktです。どちらも不可。 【まとめ】 (a)横風26.4kt ○ (b)横風28.7kt × (c)横風18.2kt ○ (d)横風35.6kt × 正しい組み合わせはa、cです。 【解く順序のこつ】 風速が大きい(c)(d)から見ると早く決着がつきます。風速40ktで横風27kt以内に収めるには、sin θ ≦ 0.675、つまりθ ≦ 42°でなければなりません。(d)は63°なので一目で失格です。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問1(国土交通省 公表)出典元ページ

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