TAS:380ktで飛行中の航空機が、TC:031°のコース上をTH:021°、…
空中航法 第8問
TAS:380ktで飛行中の航空機が、TC:031°のコース上をTH:021°、GS:350ktで飛行した。この時の風向(真方位)風速に最も近いものはどれか。
- (1)100°/70kt
- (2)270°/80kt
- (3)320°/70kt
- (4)330°/70kt
正答 (3)
正答は (3)。風は320°/70ktです。
【与えられた値】
TAS = 380kt(機首方位の向きの速度)
TH = 021°(機首方位)
TC = 031°(実際の航跡)
GS = 350kt(航跡の向きの速度)
【風は二つのベクトルの差】
風のベクトル = GSのベクトル − TASのベクトル
機首を向けた方向に380ktで進もうとしたのに、実際には031°の方向へ350ktで進んだ。その差が風です。
【偏流修正角から向きを読む】
WCA = TH − TC = 021° − 031° = −10°
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機首を経路より左へ10°振っています。風上へ機首を向けるのですから、風は左前方から吹いていることになります。
針路031°の左前方ということは、風向はおよそ300°台の見当がつきます。この時点で(3)(4)に絞れます。
【大きさを求める】
経路方向と、それに直角な方向に分けて考えます。
横風成分
TASの向きは経路より10°左を向いているので、経路に直角な成分は
380 × sin10° ≒ 66kt
正面成分
経路方向のTASの成分は
380 × cos10° ≒ 374kt
実際のGSは350ktなので、差の
374 − 350 = 24kt が向かい風成分
風速 = √(66² + 24²) = √(4,356 + 576)
= √4,932 ≒ 70kt
【風向を求める】
経路031°に対して、
直角方向(左から)に66kt
正面(前から)に24kt
の合成です。経路方向から左へ
tan⁻¹(66 ÷ 24) ≒ 70°
傾いた方向から吹いてきます。
031° − 70° = −39° → 321°
最も近い選択肢は320°/70ktです。
【選択肢の切り分け】
(1)100°/70kt右後方からの風。これでは機首を右へ振るはずで、WCAの符号が合いません。
(2)270°/80kt真横に近く、正面成分がほとんど出ません。GSが380ktに近くなるはずです。
(4)330°/70kt方向は近いものの、計算値は321°です。
【WCAの符号から始める】
このタイプの問題は、まずWCAの符号を見るのが近道です。
TH < TC …… 機首を左へ → 風は左から
TH > TC …… 機首を右へ → 風は右から
そのうえで、GSがTASより小さければ向かい風、大きければ追い風です。この二つで風の来る方角は四分の一に絞れます。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問8(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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