本邦における飛行場面監視に利用されるマルチラテレーションシステムについて誤りはどれか。…
施設 第6問
本邦における飛行場面監視に利用されるマルチラテレーションシステムについて誤りはどれか。
- (1)航空機のトランスポンダーから送信される信号を3ヶ所以上の受信局で受信して、受信時刻の差から航空機の位置を算出し画面に表示する監視システムである。
- (2)モードCトランスポンダーを搭載した航空機の飛行場面における監視に利用されている。
- (3)航空機便名を監視画面に表示できる。
- (4)悪天候においても監視性能が低下しない。
正答 (2)
正答は (2)。利用されるのはモードSトランスポンダーです。
【マルチラテレーションの仕組み】
航空機のトランスポンダーから送信される信号を、3か所以上の受信局で受信し、それぞれに届く受信時刻の差から位置を算出します。
受信時刻の差 → 各局からの距離の差 → 位置が一点に決まる
レーダーのように電波を送って跳ね返りを待つ必要がないため、応答信号を聞いているだけで位置がわかります。
【(2)のどこが誤りか】
飛行場面の監視に利用されているのはモードSトランスポンダーです。モードCではありません。
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【なぜモードSでなければならないか】
選択肢(3)にあるとおり、マルチラテレーションは航空機便名を監視画面に表示できます。
モードA …… 4桁のコードのみ
モードC …… コード+高度
モードS …… 機体固有のアドレスと
便名(コールサイン)を送信できる
便名を出せるのはモードSだけです。(2)と(3)は内容がかみ合っておらず、ここに気づけば誤りを特定できます。
【(4)悪天候に強い】
マルチラテレーションは、機体が自ら発する信号を受信するだけですから、雨や雪による減衰の影響をほとんど受けません。
反射波を捉える地上走行監視レーダー(ASDE)は悪天候で性能が落ちますが、マルチラテレーションにはその弱点がありません。これが飛行場面監視に採用されている理由の一つです。
【飛行場面監視が必要な理由】
滑走路への誤進入は、重大事故に直結します。視程が悪い夜間などは、管制官が目視で地上の動きを把握できません。
ASDE …… 電波の反射で機体と車両を捉える
マルチラテレーション …… トランスポンダーの
信号で機体を捉える
二つを組み合わせることで、天候によらず、しかもどの機体かまで識別できる監視が成り立ちます。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 施設 問6(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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