CRMスキルに関する記述(a)~(d)のうち、正しいと思われるものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
空中航法 第13問
CRMスキルに関する記述(a)~(d)のうち、正しいと思われるものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)状況認識(Situational Awareness)とは、航空機内外で起こっている事象を認識するだけではなく、それを分析し、これからどのように変化するかを予測するスキルである。(b)意思決定(Decision Making)とは、意思決定のプロセスに必要な問題を特定し、それに対する解決案を考え、決定後の行動を振り返るスキルである。(c)ワークロードマネジメント(Workload Management)とは、様々な場面で発生するタスクを適切に取り扱い、各乗員のパフォーマンスを最大限に引き出し有効に活用するスキルである。(d)チームの形成(Team Building)とは、乗員が効果的に機能するチームを形成するスキルである。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(d)の3つです。
【(c)が誤り ―― 目的の書き方が違う】
ワークロードマネジメント(Workload Management)は、様々な場面で発生するタスクを適切に取り扱い、
各乗員のパフォーマンスレベルを一定以上に維持する
スキルです。「最大限に引き出し有効に活用する」ではありません。
【この差はどこにあるか】
ワークロードマネジメントが守ろうとしているのは、能力の上限ではなく下限です。
作業が集中しすぎる → 判断が雑になり、見落としが出る
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作業が少なすぎる → 注意が散漫になる
どちらの状態も避けて、一定以上の水準を保ち続けるのが目的です。優先順位をつけ、作業を分散し、必要なら先送りする。そうやって負荷を平らにならす技術だと考えてください。
「最大限に引き出す」という表現は、むしろ限界まで使い切る方向を向いており、安全余裕を確保するという考え方と逆になります。
【ほかの三つは正しい】
(a)状況認識
起こっている事象を認識するだけでなく、分析し、これからどう変化するかを予測するところまで含む。
(b)意思決定
問題を特定し、解決案を考え、決定後の行動を振り返る。
実行して終わりではなく、評価まで一巡する。
(d)チームの形成
乗員が効果的に機能するチームをつくる。
【状況認識の三段階】
認識 …… いま何が起きているか
理解 …… それは何を意味するか
予測 …… このあとどうなるか
三段目まで到達して初めて、先回りした判断ができます。「気づいてはいたが、その先を読めなかった」という事例は事故調査報告に繰り返し現れます。
【出題の傾向】
この設問はほぼ同じ形で繰り返し出題されており、多くの回では四つとも正しい記述として並びます。どこか一語だけが差し替えられていないかを確認する読み方が有効です。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問13(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
「空中航法」のほかの問題
- 平成31年3月期 第13問RVSM(短縮垂直間隔)について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~
- 令和2年3月期 第4問気圧高度:38,000ft、SAT:-45℃の大気中を、MAC:0.80で飛行中の航空機
- 令和2年7月期 第13問CRMスキルに関する記述(a)~(d)のうち、正しいと思われるものはいくつあるか。(1)
- 令和3年7月期 第2問空港進入前に入手したQNH29.84inHgに対し、誤って29.94inHgの値を気圧高
- 令和4年3月期 第11問滑走路中心線灯及び高光度式滑走路灯について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか
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