TOC(上昇上限)はB VORからの距離で、最も近いものはどれか。…
空中航法 第18問
TOC(上昇上限)はB VORからの距離で、最も近いものはどれか。
- (1)B VORからA VOR寄りで約17nmの距離
- (2)B VORからC VOR寄りで約18nmの距離
- (3)B VORからC VOR寄りで約70nmの距離
- (4)B VOR上空
正答 (2)
正答は (2)。B VORからC VOR寄りで約18nmの地点です。
【巡航高度は19,000ft】
離陸重量93,500lbなので、CLIMB DATAはAT or ABOVETOW 90,000lbの表を使います。第1区間のTEMPは+10です。
+10の列に数値があるのは20,000ftまでですが、IFRの巡航高度は磁針路で決まります。
B→C区間 TC077°、VAR5W → 磁針路082°
東向き(000°〜179°) → 奇数の1,000ft単位
したがって20,000ftは使えず、その下の奇数高度である19,000ftが巡航高度になります。
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【上昇のデータ】
CLIMB DATA、19,000ft、+10、TOW90,000lb以上:
時間 39.5分 / 燃料 5,910lb / TAS 241kt
上昇中の風も航法ログの値を使う条件です。
【第1区間(A→B 150nm)でどれだけ使うか】
風240°/30kt、TC353°。
240°の風はTC353°に対して斜め後ろから吹きます。
正面成分(追い風) = 約12kt / 横風成分 = 約28kt
GS = 241 × cos6.6° + 12 ≒ 251kt
A→Bの所要時間 = 150 ÷ 251 × 60 ≒ 35.8分
上昇に使える39.5分のうち35.8分を消費したので、
残り = 39.5 − 35.8 = 3.7分
【第2区間(B→C)に入ってから】
風300°/60kt、TC077°。
正面成分(追い風) = 約44kt / 横風成分 = 約41kt
GS = 241 × cos9.8° + 44 ≒ 281kt
距離 = 281 × 3.7/60 ≒ 17nm
したがってTOCは、B VORからC VOR寄りに約17nmの地点で、選択肢では約18nmが当たります。
【選択肢の切り分け】
(1)A VOR寄りで17nm …… 上昇がB VORの手前で終わる場合
(4)B VOR上空 …… 上昇距離がちょうど150nmの場合
(3)C VOR寄りで70nm …… 上昇距離が220nmの場合
上昇距離は約167nm(150 + 17)ですから、(2)が該当します。
【区間をまたぐことに注意】
上昇中に変針点を通過すると、風も針路も変わります。A→Bの条件のまま39.5分ぶん飛ばして計算すると
251 × 39.5/60 ≒ 165nm → B VORの15nm先
と、偶然近い値が出てしまいます。しかし追い風が12ktから44ktへ大きく変わるので、区間を分けて計算するのが正しい手順です。
【次の問へのつながり】
ここで求めた「B VORの約17nm先」は、第15問の燃料計算で巡航区間の距離(200 − 17 = 183nm)を出すのに使います。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問18(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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