搭載燃料から予備燃料を除いた飛行可能時間5時間の飛行機が、日本時間の10時00分にA空港をTC:244°で出発した。この…
空中航法 第5問
搭載燃料から予備燃料を除いた飛行可能時間5時間の飛行機が、日本時間の10時00分にA空港をTC:244°で出発した。この時の最大進出距離(PSR:Position of Safety Return)について最も近いものはどれか。ただし、風:270°/100kt 、TAS:380ktとし上昇降下は考えないものとする。
- (1)A空港から 887nm PSR到達時刻:13時06分
- (2)A空港から 543nm PSR到達時刻:11時54分
- (3)A空港から1,448nm PSR到達時刻:11時54分
- (4)A空港から1,448nm PSR到達時刻:13時06分
正答 (1)
正答は (1)。A空港から約887nm、PSR到達時刻は13時06分です。
【PSR(安全進出限界点)とは】
そこまで進んだら、出発地へ引き返すのにちょうど燃料を使い切る点です。往路と復路の対地速度が違うため、飛行可能時間のちょうど半分の地点にはなりません。
【まず往復の対地速度を出す】
コースTC244°、風270°/100kt。風向とコースの差は
270 - 244 = 26°(風は右前方から)
向かい風成分 = 100 × cos26° ≒ 90kt
横風成分 = 100 × sin26° ≒ 44kt
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偏流修正角 sin WCA = 44 ÷ 380 → WCA ≒ 6.6°
対気速度のコース方向成分 = 380 × cos6.6° ≒ 377kt
往路のGS = 377 - 90 ≒ 288kt
復路のGS = 377 + 90 ≒ 467kt
(復路は同じ風が追い風になります)
【PSRまでの時間】
時間 = 飛行可能時間 × 復路のGS ÷(往路のGS + 復路のGS)
= 5時間 × 467 ÷(288 + 467)
= 5 × 0.619 ≒ 3.10時間 = 3時間06分
到達時刻 = 10時00分 + 3時間06分 = 13時06分
【PSRまでの距離】
288kt × 3.10時間 ≒ 890nm → 選択肢では887nm
【式の向きを間違えないこと】
分子が復路のGSである点に注意してください。往路が遅い(向かい風)なら、引き返す分の時間が短くて済むので、PSRは飛行可能時間の半分より先になります。実際、5時間の半分は2時間30分ですが、答えは3時間06分とそれより先になっています。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問5(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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