D VORからE VORまでのGSに、最も近いのはどれか。…
空中航法 第19問
D VORからE VORまでのGSに、最も近いのはどれか。
- (1)273kt
- (2)287kt
- (3)280kt
- (4)285kt
正答 (2) または (4)
正答は (2)。287ktです。
【使うデータ】
第15問で見たとおり、D VORで重量が約84,320lbとなって「BELOW 85」の欄に入るので、ここで21,000ftへSTEP UPします。D→E区間の条件は航法ログより、
TEMP …… STD
風 …… 350°/80kt
TC …… 065°
距離 …… 135nm
STANDARDの巡航表、21,000ft、BELOW 85:
TAS 317kt / F/F 3,430lb/h
【風の成分を分ける】
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風向350°、針路065°。その差は
350° − 065° = 285° → 75°
正面成分 = 80 × cos75° = 80 × 0.259 ≒ 21kt(向かい風)
横風成分 = 80 × sin75° = 80 × 0.966 ≒ 77kt
【GS(風三角形)】
WCA = sin⁻¹(77 ÷ 317) ≒ 14.1°
GS = 317 × cos14.1° − 21
= 307.5 − 21 ≒ 287kt
最も近い選択肢は287ktです。なお、この問題は正答表で(2)と(4)の両方が正解とされています。
【横風もGSを削る】
横風成分77ktに対してTASは317ktです。機首を風上へ約14°振るので、経路方向に使える速度は317ktから約307ktへ、約10kt減ります。これに向かい風21ktが加わります。
正面成分 → GSに直接効く
横風成分 → WCAに効き、その余弦の分だけGSを削る
横風が大きいときは、「GS = TAS − 向かい風成分」だけでは足りません。
【STEP UPを考えないと】
19,000ftのまま(BELOW 85、TAS307kt)で風三角形を解くと、GSは約276ktとなり、どの選択肢とも合いません。
【風向と針路の差の目安】
差が0° …… 真正面(全部が正面成分)
差が60° …… 正面成分は風速の半分
差が75° …… 正面成分は風速の約4分の1
差が90° …… 真横(正面成分ゼロ)
cosの値を覚えておくと、暗算でおおよその見当がつきます。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問19(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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