ショワルター指数についての記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空気象 第6問

ショワルター指数についての記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)夏の雷雲発生の良い目安となる。(b)指数は値が大きいほど不安定度は増す。(c)指数が+3程度であっても機械的上昇によっては発雷の可能性がある。(d)850hPaの空気塊を500hPaまで上昇させたときの気温と、500hPaの空気の温度差を指数としたものである。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(c)(d)の3つです。 【(d)正しい ―― 指数の定義】 ショワルター指数(SSI)は、 850hPaの空気塊を持ち上げて500hPaまで上昇させたときの気温と、実際の500hPaの気温との差 です。式で書くと、 SSI = (500hPaの実際の気温)−(持ち上げた空気塊の気温) 【(b)が誤り ―― 大小が逆】 指数は小さいほど(負に大きいほど)不安定です。 持ち上げた空気塊が周囲より暖かいとき、その空気塊はさらに上昇します。このとき
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持ち上げた気温 > 実際の気温  → 差は負 → SSIが小さい → 不安定 逆に、持ち上げた空気塊が周囲より冷たければ元に戻るので安定であり、SSIは正の大きな値になります。 【目安の値】 +3以上 …… 安定。雷雨は起こりにくい +3〜0 …… にわか雨や雷雨の可能性 0〜−3 …… 雷雨の可能性が高い −3以下 …… 激しい雷雨のおそれ 【(a)正しい ―― 夏の雷雲の目安】 夏の雷雲は、下層が湿って暖かく、上層が冷たいという構造から生まれます。SSIはまさにその上下の温度関係を一つの数字にしたものなので、良い目安になります。 【(c)正しい ―― +3程度でも発雷し得る】 SSIが示すのは大気の潜在的な不安定さであって、実際に雲ができるかどうかではありません。 空気塊が自力で上がらなくても、 山の斜面による強制上昇 前線による持ち上げ 収束による上昇 といった機械的上昇があれば、そこから雷雲に発達することがあります。したがって+3程度でも発雷の可能性は残ります。 【指数は万能ではない】 SSIは850hPaと500hPaの二点しか見ていません。 下層が非常に湿っているのに850hPaだけ乾いている 逆転層が持ち上げを妨げている こうした状況は数字に表れません。指数はあくまで目安で、実際の鉛直分布と合わせて判断するものだと理解してください。 【覚え方】 小さいほど危ない 温度の「差」を取る向きを覚えるより、この一言を押さえておくほうが実戦的です。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問6(国土交通省 公表)出典元ページ

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