風に関する記述で誤りはどれか。…
航空気象 第5問
風に関する記述で誤りはどれか。
- (1)傾度風は、気圧傾度力、コリオリの力及び遠心力の3つが釣り合った状態で吹いている風である。
- (2)地衡風は、気圧傾度力とコリオリの力が釣り合った状態で吹いている風である。
- (3)旋衡風は、気圧傾度力と遠心力が釣り合った状態で吹いている風である。
- (4)温度風は、コリオリの力と遠心力が釣り合った状態で吹いている風である。
正答 (4)
正答は (4)。温度風は「力の釣り合い」で定義される風ではありません。
【三つの釣り合いの風】
地衡風 …… 気圧傾度力 + コリオリの力
等圧線に平行に吹く、上空の基本的な風。
傾度風 …… 気圧傾度力 + コリオリの力 + 遠心力
等圧線が曲がっている場合の風。
旋衡風 …… 気圧傾度力 + 遠心力
竜巻のように曲率が極端に大きく、コリオリの力が無視できる場合の風。
【温度風は「差」である】
温度風は、上層の地衡風と下層の地衡風のベクトル差です。
解説の続きをみる続きを閉じる
温度風 = 上層の地衡風 - 下層の地衡風
この差は、その層の水平方向の温度傾度に対応します。温度差が大きいほど、上下の風の差も大きくなります。
つまり温度風は、実際にどこかで吹いている風そのものではなく、二つの高度の風の違いを表す量です。「○○の力と△△の力が釣り合った風」という形では定義できません。
【ジェット気流とのつながり】
南北の温度差が大きいところでは温度風も大きくなり、上空ほど風が強くなります。中緯度で上空に強いジェット気流が現れるのは、まさにこの関係によるものです。
温度風を理解しておくと、「寒気と暖気の境目の上空が最も風が強い」という事実が筋道立てて説明できます。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問5(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
「航空気象」のほかの問題
- 令和2年3月期 第5問寒冷前線に伴う典型的な気象状態に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか
- 令和2年7月期 第14問雷雲の中の通過について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中
- 令和3年7月期 第5問放射霧に関する記述で正しいものはどれか。
- 令和4年3月期 第14問地球大気に関する記述で誤りはどれか。
- 令和5年3月期 第4問図は一般的な断熱図に、ある大気の状態曲線ABを示したものである。この大気の安定度で正しい
- 平成31年3月期 第13問火山灰が航空機に及ぼす影響について誤りはどれか。
スポンサーリンク

