CVR(Cockpit Voice Recorder)に関する説明で正しいものはどれか。…
航空工学 第16問
CVR(Cockpit Voice Recorder)に関する説明で正しいものはどれか。
- (1)操縦室内の音声及び管制機関との交信内容を記録している。
- (2)不要な会話はいつでも消去することができる。
- (3)機体が異常な衝撃を受けたとき作動する。
- (4)高度、対気速度、機首方位、垂直加速度、時間を記録している。
正答 (1)
正答は (1)。CVRは操縦室内の音声と管制との交信を記録します。
【CVRが記録するもの】
操縦室内の会話
管制機関との交信内容
警報音、スイッチの操作音などの周囲の音
操縦室にはエリア・マイクが設置されており、乗務員が話していない音も拾います。
【(3)が誤り ―― 常時作動している】
CVRは常時作動しています。「異常な衝撃を受けたときに作動する」のでは、肝心の直前の状況が記録されません。
記録は一定時間ぶんを上書きしながら保存し続け、最後の一定時間が残る仕組みです。
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【(4)が誤り ―― これはFDRの説明】
高度、対気速度、機首方位、垂直加速度、時間といった飛行データを記録するのは、FDR(Flight Data Recorder/飛行記録装置)です。
CVR …… 音を記録する
FDR …… 数値を記録する
事故調査では両方を突き合わせます。「何が起きていたか」はFDRが、「乗務員がどう認識していたか」はCVRが示します。
【(2)が誤り ―― いつでも消せるわけではない】
CVRには消去機能がありますが、いつでも使えるわけではありません。
地上で駐機中であること
一定の条件(パーキング・ブレーキが掛かっているなど)を満たすこと
こうした制限が設けられています。飛行中や事故後に消去できてしまえば、記録装置としての意味がなくなります。
【なぜ消去機能があるのか】
乗務員の私的な会話まで無期限に残ることへの配慮です。正常に終わったフライトの後、地上で消去できるようになっています。
記録装置の目的(安全の向上)と、記録される側のプライバシーとの折り合いをつけた仕組みだと理解してください。
【装備の義務】
一定以上の航空機には、CVRとFDRの両方の装備が義務づけられています。どちらも衝撃・火災・水没に耐える頑丈な容器に収められ、尾部など損傷の少ない位置に取り付けられます。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問16(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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