耐空性審査要領で耐空類別が飛行機輸送Tに適用される操縦性及び運動性で誤りはどれか。…
航空工学 第7問
耐空性審査要領で耐空類別が飛行機輸送Tに適用される操縦性及び運動性で誤りはどれか。
- (1)VMCGは、離陸滑走中に当該速度で臨界発動機が突然不作動になった際、68kg(150lb)を超えない方向舵操縦力により(前脚の舵を使わずに)飛行機の操縦を維持し、かつ、主翼を水平に保つ範囲で横の操縦を維持することにより、通常の技術の操縦者が安全に離陸を継続できる最小速度である。
- (2)VMCGを決定する際には、全発動機作動中の飛行機の加速経路は滑走路の中心線に沿っているとした場合に、臨界発動機が不作動になった点から中心線に平行に方向を修正し終わる点までの経路において中心線から9m(30ft)以上ずれてはならない。
- (3)VMCは、当該速度で臨界発動機が突然不作動に陥った場合に、当該発動機が不作動の状態で飛行機の操縦が維持でき、かつ、10度以下のバンク角で直線飛行を保持できる最小速度である。
- (4)VMCLは、全発動機作動で着陸進入中、その速度で臨界発動機が突然不作動になった際、当該発動機が不作動の状態で飛行機の操縦が維持でき、5度以下のバンク角で、直線飛行を保持できる最小速度である。
正答 (3)
正答は (3)。VMCのバンク角は5度以下です。
【三つの最小操縦速度】
VMCG(地上における最小操縦速度)
離陸滑走中に臨界発動機が不作動になったとき、68kg(150lb)を超えない方向舵操縦力により、前脚の舵を使わずに操縦を維持し、主翼を水平に保つ範囲で横の操縦を維持できる最小速度。
このとき、中心線からのずれは9m(30ft)以内。
VMC(空中における最小操縦速度)
臨界発動機が不作動の状態で操縦が維持でき、5度以下のバンク角で直線飛行を保持できる最小速度。
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VMCL(着陸形態における最小操縦速度)
着陸進入中に臨界発動機が不作動になったとき、5度以下のバンク角で直線飛行を保持できる最小速度。
【(3)のどこが誤りか】
バンク角を「10度以下」としている点です。正しくは5度以下で、VMCLと同じ値です。
【なぜ地上と空中で条件が違うのか】
地上滑走中は車輪が接地しているため、主翼を傾けることができません。だからVMCGでは「主翼を水平に保つ範囲で」と定められています。
空中では、作動している側のエンジンのほうへわずかに機体を傾けると、横滑りが減って方向の維持が楽になります。この傾きを5度までなら使ってよい、というのがVMCとVMCLの条件です。
【数値をまとめて覚える】
方向舵操縦力 …… 68kg(150lb)
中心線からのずれ …… 9m(30ft)
バンク角 …… 5度
過去の出題では、これらを「77kg(170lb)」「10.7m(35ft)」「10度」と言い換えた選択肢がいずれも誤りとされています。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問7(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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