日本が担当する飛行情報区において航空機用救命無線機又は非常用位置指示無線標識による遭難信号を受信した航空機の機長が、航空…

航空通信 第3問

日本が担当する飛行情報区において航空機用救命無線機又は非常用位置指示無線標識による遭難信号を受信した航空機の機長が、航空交通管制機関に通報する内容の説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)航空機(自機)の呼出符号(b)遭難信号を発信している航空機の呼出符号(c)遭難信号受信開始地点、高度及び時刻(d)遭難信号受信終了地点、高度及び時刻

正答 (3)
正答は (3)。通報するのは(a)(c)(d)の3つです。 【通報する内容】 (a)航空機(自機)の呼出符号 (c)遭難信号の受信を開始した地点、高度及び時刻 (d)遭難信号の受信を終了した地点、高度及び時刻 【(b)が誤り ―― 発信元の呼出符号はわからない】 航空機用救命無線機(ELT)や非常用位置指示無線標識(EPIRB)が発する信号には、呼出符号は含まれていません。 単に「ここで遭難している」という信号を出すだけで、誰が発しているかは音では判別できません。 したがって、受信した側が発信元の呼出符号を通報することはそもそも不可能です。
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【なぜ開始と終了の両方を通報するのか】 ELT信号は見通し距離でしか届きません。 受信を開始した地点 …… 電波が届き始めた境界 受信を終了した地点 …… 電波が届かなくなった境界 この二点がわかれば、発信源はその二点から等距離に近いどこかにあると絞り込めます。 通過した経路の両端がわかる  ↓ 受信できた範囲が円弧として描ける  ↓ 複数の機からの報告を重ねると、交点が絞れる 一機からの情報だけでは範囲が広すぎますが、何機かの報告を重ね合わせると、捜索範囲を大きく狭められます。 【高度も必要な理由】 見通し距離は高度によって変わります。 高い高度 …… 遠くまで届く 低い高度 …… 近くでないと届かない 高度がわかって初めて、受信範囲の半径が見積もれます。「どこで」だけでなく「どの高度で」が必要なのはこのためです。 【時刻が必要な理由】 遭難者が移動している場合や、電池が切れて信号が止まった場合の判断材料になります。 また、複数の機からの報告を重ねるとき、同じ時間帯の情報かどうかが重要になります。 【受信したときの行動】 聞き続ける(できるだけ長く) 開始・終了の位置と高度と時刻を記録する 速やかに管制機関へ通報する 自分で捜索に向かうのではなく、正確な情報を伝えることが求められます。情報の質がそのまま捜索の成否を左右します。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空通信 問3(国土交通省 公表)出典元ページ

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