視認進入(Visual Approach)について正しいものはどれか。…
航空通信 第10問
視認進入(Visual Approach)について正しいものはどれか。
- (1)パイロットが先行機を視認できない場合は進入許可は発出されない。
- (2)雲高の値に飛行場標高を加えた高さが最低誘導高度よりも500フィート以上高いことに加え、地上視程が5キロメートル以上のときに適用される。
- (3)先行機がない場合はタワーからの自機の目視確認により進入許可が発出される。
- (4)視認進入の進入許可の発出後は、視認している先行機との間隔設定及び後方乱気流回避は管制の責任である。
正答 (2)
正答は (2)。雲高と視程の条件が視認進入の適用要件です。
【視認進入の気象条件】
雲高の値に飛行場標高を加えた高さが最低誘導高度よりも500ft以上高いこと
かつ
地上視程が5km以上であること
この両方を満たすときに適用されます。
【条件の意味】
視認進入は、計器進入方式によらず目視で滑走路まで降りていく方式です。
雲底がレーダー誘導高度より十分に上にある
→ 誘導されている高度から下が見えている
地上視程5km以上
→ 飛行場や先行機を識別できる
「下が見えていること」が大前提になります。
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【(4)が誤り ―― 間隔設定は操縦士の責任】
視認進入の許可が発出された後、
視認している先行機との間隔設定
後方乱気流の回避
は、操縦士の責任です。管制の責任ではありません。
【なぜ操縦士の責任になるのか】
視認進入は、操縦士が「先行機が見えています」と申告し、それを前提として管制が許可を出す方式です。
管制 …… レーダーによる間隔設定をやめる
操縦士 …… 目で見て間隔を保つ
管制が間隔設定から手を引くからこそ、進入間隔を詰められ、処理能力が上がります。その見返りとして、責任が操縦士に移ります。
この責任の移転を理解していないと、後方乱気流に巻き込まれる危険があります。とくに大型機の後方では、見た目の距離以上に間隔を取る必要があります。
【(1)(3)が誤りである理由】
(1) 「先行機を視認できない場合は進入許可は発出されない」→ 先行機がいない場合もあります。その場合は飛行場を視認していれば視認進入ができます。
(3) 「タワーからの自機の目視確認により許可が発出される」→ 条件となるのは操縦士が視認していることです。管制官が機体を見ているかどうかではありません。
【視認進入の二つの型】
飛行場を視認している → 視認進入が可能
先行機を視認している → 先行機に続いて進入が可能
どちらも「操縦士が見えている」ことが出発点です。誰が何を見ているのか、を正確に押さえてください。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空通信 問10(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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