次の(a)~(d)のうち、着氷が起こりやすい状況として正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空気象 第18問
次の(a)~(d)のうち、着氷が起こりやすい状況として正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)寒冷前線面及び前線後面の寒気内の雲中(b)冬季日本海沿岸に寒気が張り出してきて発生する雲中(c)SATが0℃~-40℃位までの間の各種の雲中(d)冬季の低気圧中心付近の雲中
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (4)
正答は (4)。四つとも着氷が起こりやすい状況です。
【(a)寒冷前線面及び前線後面の寒気内の雲中】
寒冷前線では暖気が急激に持ち上げられ、上昇流が強くなります。上昇流が強いほど大粒の過冷却水滴が支えられるため、激しい着氷が起こりやすくなります。
【(b)冬季日本海沿岸に寒気が張り出して発生する雲中】
大陸からの乾いた寒気が日本海の上で大量の水蒸気を得て、背の低い対流雲を次々とつくります。この雲は過冷却水滴に富み、日本付近で最も着氷が激しい状況の一つです。
【(c)SATが0℃~-40℃の各種の雲中】
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過冷却水滴が存在しうる温度範囲です。とくに0℃~-20℃で着氷の危険が大きく、なかでも-3℃~-10℃が最も激しくなります。
-40℃を下回ると水滴はほぼすべて凍って氷晶になるため、着氷は起こりにくくなります。氷晶は機体に当たっても跳ね返るだけで、付着しません。
【(d)冬季の低気圧中心付近の雲中】
低気圧の中心付近は上昇流が強く、雲が厚く発達します。冬季であればその多くが過冷却水滴からなり、着氷しやすくなります。
【着氷の条件は二つだけ】
雲中または降水中であること(過冷却水滴があること)
機体表面の温度が0℃以下であること
この二つがそろえば着氷します。逆に、雲の外や、水滴がすべて氷晶になっている低温域では起こりません。
「どこが危ないか」を個別に覚えるより、過冷却水滴が多いのはどこかと考えるほうが確実です。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問18(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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