初期突風に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空気象 第20問
初期突風に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)雷雲が襲来した後に地上付近におこる風向・風速の急変と強風のことである。(b)雷雲の中の下降流が地面に達し、地表で水平方向に流れを変え四方に吹き出したものである。(c)風向の変化は180°も変わることがあり、風速も50~60ktを超えることがある。(d)積乱雲本体よりかなり先行する。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)(c)(d)の3つです。
【(a)が誤り ―― 襲来する「前」に起こる】
初期突風(ガストフロント)は、雷雲が襲来した後ではなく、襲来する直前に地上付近で起こる風向・風速の急変です。
記述(a)は時間の前後を取り違えています。雨が降り出す前に急に風が変わる――これが雷雲接近の合図です。
【(b)正しい ―― できかた】
雷雲の中の下降流が地面に達し、そこで水平方向に流れを変えて四方に吹き出したものが初期突風です。
雲の中の下降流
↓
地面にぶつかる
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↓
水平に広がる ← これが地上で観測される突風
【(c)正しい ―― 規模】
風向は180°も変わることがあり、風速も50~60ktを超えることがあります。進入・離陸の最中にこれに遭遇すれば、対気速度が一気に失われます。
【(d)正しい ―― 先行する】
初期突風は、積乱雲本体よりかなり先行します。雲の下から数kmから十数km先まで広がるため、雲の真下を避けただけでは安全とはいえません。
【マイクロバーストとの関係】
下降流が特に狭い範囲に集中したものがマイクロバーストです。初期突風と同じ原理ですが、規模が小さく変化が急激なぶん、より危険です。
進入中に遭遇すると …… 最初に向かい風で対気速度が増え、
通過後に追い風に変わって急に失速側へ
はじめに機体が浮くような挙動を示すため、対応を誤りやすいという点でも警戒が要ります。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問20(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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