翼面荷重に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空工学 第1問
翼面荷重に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)翼面荷重が大きくなると、航続率が大きくなる。(b)翼面荷重が大きくなると、着陸速度が小さくなる。(c)翼面荷重が小さくなると、旋回半径が小さくなる。(d)翼面荷重が小さくなると、上昇率が小さくなる。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【翼面荷重とは】
翼面荷重 = 重量 ÷ 翼面積
同じ揚力を出すのに必要な速度は、翼面荷重の平方根に比例します。
速度 ∝ √(翼面荷重)
この一本の関係から、(b)(c)は機械的に判断できます。
【(b)が誤り ―― 着陸速度は大きくなる】
翼面荷重が大きくなれば、失速速度も着陸速度も大きくなります。記述(b)は逆です。
大型機が長い滑走路を必要とするのは、翼面荷重が大きく、接地速度が速いからです。
【(c)が正しい ―― 旋回半径は小さくなる】
解説の続きをみる続きを閉じる
旋回半径 = 速度² ÷ (重力加速度 × tanバンク角)
翼面荷重が小さいと速度が小さくなり、速度は2乗で効くので旋回半径は小さくなります。軽い機体のほうが小回りが利く、という直感どおりです。
【(d)が誤り ―― 上昇率は大きくなる】
翼面荷重が小さいということは、同じ翼で軽いということです。軽ければ上昇率は大きくなります。記述(d)は逆です。
【(a)が正しい ―― 航続率は大きくなる】
翼面荷重が大きい機体は、より高い高度で効率よく飛べます。空気の薄い高高度では抗力が減り、エンジンの効率も上がるため、結果として航続率(燃料あたりの飛行距離)が大きくなります。
【まとめ】
翼面荷重が大きい → 速度が速い、着陸距離が長い、航続率が良い
翼面荷重が小さい → 低速で飛べる、小回りが利く、よく上昇する
旅客機が翼面荷重を大きくとるのは、高高度・高速で効率よく長距離を飛ぶためです。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問1(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「航空工学」のほかの問題
- 令和2年7月期 第7問旋回半径(r)を求める式で正しいものはどれか。ただし速度をV、バンク角をθ、重力加速度を
- 令和3年3月期 第19問慣性基準装置(IRS)が算出するデータで誤りはどれか。
- 令和4年3月期 第3問バフェットに関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中
- 令和5年3月期 第15問タービン・エンジン機の飛行高度が高くなった場合のエンジン出力への影響で正しいもはどれか。
- 平成31年3月期 第18問全地球測位システム(Global Positioning System)による測位法の説
- 令和元年7月期 第19問慣性基準装置(IRS)が算出するデータで誤りはどれか。
スポンサーリンク

