一般的な主翼の抗力係数(CD)に関する説明で正しいものはどれか。…
航空工学 第2問
一般的な主翼の抗力係数(CD)に関する説明で正しいものはどれか。
- (1)常に正の値で、迎え角とCDの関係はだいたい揚力係数曲線と同じカーブを示す。
- (2)迎え角が負になればCDも負の値となる。
- (3)迎え角が変化してもCDは負の値にならない。
- (4)零揚力時の迎え角、すなわち垂直急降下の場合にはCDは負となるが、その他の場合は必ず正の値である。
正答 (3)
正答は (3)。抗力係数は迎え角がどう変わっても負になりません。
【抗力は必ず進行を妨げる向きに働く】
抗力とは、気流に対して後ろ向きに働く力です。前向きに働く抗力というものは存在しません。したがって
抗力係数(CD) > 0
が常に成り立ちます。
【揚力係数との違い】
揚力係数(CL)は負になり得ます。迎え角を負にすれば、翼は下向きの揚力を発生します。
CL …… 迎え角に対してほぼ直線的に変化し、負にもなる
CD …… 最小値を持つ放物線に近い曲線で、常に正
【曲線の形】
解説の続きをみる続きを閉じる
CDは、ある迎え角で最小値をとり、そこから迎え角が増えても減っても大きくなります。これは
抗力 = 形状抗力 + 誘導抗力
のうち、誘導抗力が揚力係数の2乗に比例するためです。2乗なので迎え角が正でも負でも増えていきます。
【ほかの選択肢】
(1)「揚力係数曲線と同じカーブ」は誤りです。CLはほぼ直線、CDは放物線で、形がまったく違います。
(2)迎え角が負でもCDは正のままです。
(4)「垂直急降下ではCDが負」というのは、抗力が機体を加速させるという意味になり、物理的にあり得ません。また垂直急降下は零揚力時の迎え角とも限りません。
【押さえどころ】
「抗力は常にブレーキ」――この一点だけで、(2)(4)は即座に外せます。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問2(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
「航空工学」のほかの問題
- 令和2年7月期 第8問耐空性審査要領に定められている速度の定義で誤りはどれか。
- 令和3年3月期 第20問総重量50,300kg、重心位置が基準線後方1,740cmにある飛行機で、搭載している3
- 令和4年3月期 第5問重心位置が許容される最後方位置にある場合の影響で正しいものはどれか。
- 令和5年3月期 第18問ブレーキに関する説明(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から
- 平成31年3月期 第19問ダッチ・ロールを素早く減衰させるための装置で正しいものはどれか。
- 令和元年7月期 第20問総重量130,000lb、重心位置が基準線後方600inにある飛行機で、搭載している1,
スポンサーリンク

