計器飛行方式で飛行しているときに通信機故障が発生した場合の飛行方法の説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。…

航空通信 第4問

計器飛行方式で飛行しているときに通信機故障が発生した場合の飛行方法の説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)有視界気象状態にある場合は有視界気象状態を維持して飛行を継続し安全に着陸できると思われる最寄りの飛行場に着陸し、かつ、その旨直ちに管制機関に対し到着を通報する。(b)計器気象状態の場合は承認された経路にしたがって、目的地上空(目的飛行場の上空又は計器進入方式の開始点としての特定の航空保安無線施設若しくはフィックスがある場合はその上空)まで飛行する。(c)計器気象状態の場合は承認されていた高度若しくは最低高度のいずれか低い高度および指示されていた速度を維持して飛行する。(d)管制圏、情報圏などの飛行場管制の管制下にある場合は、管制塔からの指向信号灯による指示に従うこと。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(b)の2つです。 【(c)が誤り ―― いずれか「高い」高度】 計器気象状態で通信機が故障した場合に維持すべき高度は、 承認されていた高度 と 最低高度 の いずれか高いほう です。記述(c)は「いずれか低い高度」としており、逆です。 【なぜ高いほうなのか】 通信が途絶しているので、管制官は機の位置も意図も確認できません。このとき地表や障害物への接近だけは絶対に避けなければなりません。 承認高度のほうが高い → 承認高度を維持(管制の意図に沿う)
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最低高度のほうが高い → 最低高度を維持(安全を確保) どちらか迷ったら安全側=高いほうを選ぶ、というのが原則です。「低いほう」を選べば地形に近づくことになり、規定の趣旨と正反対になります。 【(d)が誤り】 記述は「管制圏、情報圏などの飛行場管制の管制下にある場合」としていますが、情報圏では飛行場管制業務は行われません。情報圏で行われるのは飛行場情報業務です。 また、計器飛行方式での通信機故障時の手順は、あらかじめ定められた経路・高度・時刻に従って飛ぶことが基本であり、指向信号灯による指示は有視界飛行方式のための手段です。 【正しい記述】 (a)有視界気象状態にあるときは、それを維持して飛行を継続し、    安全に着陸できる最寄りの飛行場に着陸し、その旨を管制機関に通報します。 (b)計器気象状態のときは、承認された経路に従って    目的地上空まで飛行します。 【判断の順序】 まず …… VMCかどうかを見る VMCなら …… 見えているのだから降りてしまうのが最も安全 IMCなら …… 計画どおりに飛ぶ(管制が予測できるように) 管制側は「通信が切れた機は計画どおり飛ぶはずだ」と考えてほかの機を避けさせます。だからこそ勝手な変更は禁物です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空通信 問4(国土交通省 公表)出典元ページ

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