放射線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第21問
放射線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸収線量は、物理量である。
- (2)カーマは、物理量である。
- (3)1cm線量当量は、実用量である。
- (4)等価線量は、実用量である。
- (5)放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の三つの量に大別される。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
等価線量は、防護量であって実用量ではありません。
【三つの量の分類】
物理量 物理的に定義され、測定できる量
吸収線量、カーマ、フルエンス
防護量 人体への影響を考えて定めた量
等価線量、実効線量
実用量 実際に測るための量
1cm線量当量、3mm線量当量、70µm線量当量
【なぜ三つに分かれるのか】
防護量は、直接測れない
等価線量や実効線量は、組織ごとの吸収線量に係数を掛けて足し合わせたものです。体の中を測ることはできません。
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そこで、測れる量(実用量)を定め、それが防護量を下回らないように作られています。測った値で、測れない量を代わりに評価するしくみです。
【ほかの選択肢】
(1) 吸収線量は、物理量である 正しい
(2) カーマは、物理量である 正しい
(3) 1cm線量当量は、実用量である 正しい
(5) 放射線に関する量は、物理量、防護量及び実用量の三つに
大別される 正しい
【(3)との読み比べ】
(3) 1cm線量当量 → 実用量
1cm線量当量は、等価線量や実効線量を評価するために測る量です。測る側が実用量で、評価される側が防護量。二つは役割が違います。
【物理量】
吸収線量 物質に付与されたエネルギー(Gy)
カーマ 二次荷電粒子に与えた運動エネルギー(Gy)
フルエンス 単位面積を通過する粒子の数(m⁻²)
装置で測れる、純粋に物理的な量です。
【防護量】
等価線量 吸収線量 × 放射線加重係数(Sv)
実効線量 等価線量 × 組織加重係数 の合計(Sv)
人体の中の話なので、直接は測れません。
【実用量】
1cm線量当量 深部 → 実効線量の代わり
3mm線量当量 眼の水晶体
70µm線量当量 表面 → 皮膚の等価線量の代わり
測りたい臓器の深さに合わせて定められています。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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