放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第22問
放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)電離箱 …… 飽和領域
- (2)半導体検出器 …… 電子・正孔対
- (3)GM計数管 …… 消滅ガス
- (4)光刺激ルミネセンス線量計 …… 輝尽性蛍光
- (5)シンチレーション検出器 …… グロー曲線
正答 (5)
正答は (5)。シンチレーション検出器 ── グロー曲線 の組合せが誤りです。グロー曲線は、TLD(熱ルミネセンス線量計)に関係する用語です。
【グロー曲線】
TLDの素子を加熱したとき、温度に対する発光量を描いた曲線
山の形になり、その面積が線量に対応します。加熱しながら測るからこそ描ける曲線です。
シンチレーション検出器は、放射線が入った瞬間に光るものです。温度を変えながら測るわけではありません。
【シンチレーション検出器に関係の深い用語】
光電子増倍管、光電面、活性剤(タリウム)、パルス波高
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【ほかの選択肢】
(1) 電離箱 → 飽和領域 正しい
(2) 半導体検出器 → 電子・正孔対 正しい
(3) GM計数管 → 消滅ガス 正しい
(4) 光刺激ルミネセンス線量計 → 輝尽性蛍光
正しい
【飽和領域】
電離箱が動作する印加電圧の範囲
電圧を上げていくと、生じた電荷をすべて集めきったところで電流が頭打ちになります。そこから先、ガス増幅が始まるまでの平らな部分が飽和領域です。この範囲で使うので、電圧が多少変動しても指示が安定します。
【電子・正孔対】
半導体で放射線が作る、電荷を運ぶ対
気体のイオン対にあたるものです。1個作るのに要る平均エネルギーがε値(シリコンで約3.6eV)です。
【消滅ガス(クエンチングガス)】
GM計数管で、放電を短時間で止めるための添加ガス
アルコールやハロゲンを少量混ぜます。放電が続いてしまうと、次の放射線を数えられません。
【輝尽性蛍光】
蓄えられたエネルギーが、光の刺激で放出される現象
OSL線量計では、緑色のレーザー光を当てて読み取ります。
【二つの「光で読む」線量計】
OSL 緑色レーザー光 → 輝尽性蛍光
蛍光ガラス線量計 紫外線 → ラジオフォトルミネセンス
どちらも光で刺激しますが、光の種類と現象の名前が違います。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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