次のAからDの放射線影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。…

エックス線の生体に与える影響に関する知識 第40問

次のAからDの放射線影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。A 白血球減少B 永久不妊C 甲状腺がんD 脱毛

正答 (1)
正答は (1)。A,B,D にしきい線量が存在します。 【しきい線量があるもの(確定的影響)】 A 白血球減少 B 永久不妊 D 脱毛 【しきい線量がないもの(確率的影響)】 C 甲状腺がん がん・白血病・遺伝的影響が確率的影響で、それ以外が確定的影響です。 【なぜ確定的影響にしきい値があるのか】 細胞がある程度以上死なないと、組織の働きが目に見えて落ちない 体には予備の細胞があり、多少が失われても働きは保たれます。一定数を超えて失われて初めて症状が出る。これがしきい値です。
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【主なしきい線量(急性、参考値)】 白血球数の減少  約0.5Gy 一時的脱毛    約3Gy 永久脱毛     約7Gy 永久不妊(女性) 約3Gy 永久不妊(男性) 約6Gy 白内障        約0.5Gy 【白血球減少と白血病】 白血球数の減少  造血器官の細胞が死ぬ → 確定的影響 白血病      がんの一種     → 確率的影響 名前は似ていますが、分類は逆です。細胞死が原因のものは確定的、がん化が原因のものは確率的です。 【甲状腺がんが確率的影響なわけ】 がんの一種 一個の細胞の突然変異から始まるとされ、どんなに少ない線量でも確率はゼロにならないという前提で扱われます。 【迷ったら】 がん・白血病・遺伝的影響 → 確率的 それ以外         → 確定的 「減少」「不妊」「脱毛」「炎」「白内障」といった言葉が出てきたら、確定的影響です。「がん」という語が付いているかどうかが、いちばん分かりやすい見分け方になります。 【防護の目標】 確定的影響 → しきい値未満に抑え、発生させない 確率的影響 → 発生を容認できる水準に抑える

出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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