次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第33問
次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。A 神経線維B 肺C 皮脂腺
- (1)A, B,C
- (2)B,A, C
- (3)B, C, A
- (4)C, A,B
- (5)C,B, A
正答 (5)
正答は (5)。C(皮脂腺)→ B(肺)→ A(神経線維)の順です。
【感受性の高い順】
C 皮脂腺 皮膚の付属器。細胞の入れ替わりがある
B 肺 中程度
A 神経線維 ほとんど分裂しない → 最も低い
【ベルゴニー・トリボンドーの法則で考える】
分裂の盛んな細胞ほど感受性が高い
皮脂腺 分泌を担う細胞が入れ替わる → 高い
肺 肺胞上皮の入れ替わりは遅い → 中程度
神経線維 神経細胞は分裂しない → 最も低い
【組織の感受性の順(高い順)】
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リンパ組織、骨髄、生殖腺、小腸粘膜
↓
皮膚(基底層)、毛のう、皮脂腺、汗腺、水晶体
↓
肺、肝臓、腎臓、甲状腺
↓
筋肉、神経、骨(いちばん低い)
盛んに入れ替わる組織ほど弱いという順です。
【神経がいちばん低いわけ】
成人の神経細胞は、分裂を終えている
分裂しない細胞は、放射線で傷ついてもすぐには死にません。分裂しようとしたときに傷が致命傷になるのですが、その機会がないためです。
ただし、胎児の神経組織は別です。盛んに分裂しているので、感受性は非常に高くなります。
【皮膚の付属器】
皮脂腺、汗腺、毛のう
いずれも皮膚の中にあり、細胞の入れ替わりがあります。脱毛が起こるのは毛のうが傷むためです。
【肺の位置づけ】
組織加重係数は0.12(赤色骨髄、結腸、胃、乳房と同じ)
感受性の順では中程度ですが、がんになりやすさでは高いグループに入ります。急性障害の起こりやすさと、がんの起こりやすさは別の尺度です。
【並べ替えの手順】
① いちばん低いものを探す → 神経線維
② 残りのうち、分裂の盛んなほうを上に → 皮脂腺
選択肢は、神経線維が最後に来るものを探せば絞れます。
出典:エックス線作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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