単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤…
エックス線の管理に関する知識 第7問
単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)再生係数は、1未満となることはない。
- (2)再生係数は、線束の広がりが大きいほど大きくなる。
- (3)再生係数は、入射エックス線のエネルギーや物質の種類によって異なる。
- (4)再生係数は、物質の厚さが厚くなるほど大きくなる。
- (5)太い線束のエックス線では、細い線束のエックス線より減弱曲線の勾配は緩やかになり、見かけ上、減弱係数が大きくなる。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
太い線束では、減弱曲線の勾配が緩やかになり、見かけ上の減弱係数は小さくなります。大きくはなりません。
【なぜ緩やかになるか】
細い線束では、散乱したエックス線は測定器に入らない
太い線束では、周りで散乱したエックス線が回り込んで測定器に入ってくる
散乱線が足されるぶん、測った値は計算より大きくなります。つまり「思ったより減っていない」という結果になり、グラフの下がり方は緩くなります。勾配が緩い=減弱係数が小さい、ということです。
【再生係数(ビルドアップ係数)】
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太い線束で実際に測った線量 ÷ 細い線束から計算した線量
散乱線が足されるので、この比は必ず1以上になります。散乱線がまったく無ければちょうど1です。
【ほかの選択肢】
(1) 再生係数が1未満になることはない 正しい
(2) 線束の広がりが大きいほど大きくなる 正しい
(3) 入射エックス線のエネルギーや物質の種類で異なる
正しい
(4) 物質の厚さが厚くなるほど大きくなる 正しい
【(2)と(4)が同じ向きになるわけ】
散乱線の回り込む量が増えれば、再生係数は大きくなる
線束が広ければ散乱を起こす場所が増え、物質が厚ければ散乱を起こす回数が増えます。どちらも散乱線を増やす向きです。
【遮蔽の計算では】
細い線束の式だけで計算すると、実際より少なく見積もる
だから遮蔽の設計では、再生係数を掛けて割り増しします。安全側に立つための係数です。
出典:エックス線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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