放射線に関連した量とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第21問
放射線に関連した量とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)電流 …… A
- (2)線減弱係数 …… m⁻¹
- (3)LET …… keV・μm⁻¹
- (4)エネルギー・フルエンス …… J・sec⁻¹
- (5)W値 …… eV
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
エネルギー・フルエンスの単位は J・m⁻²(1平方メートルあたりのジュール)です。J・sec⁻¹ は1秒あたりのエネルギー、つまり仕事率(ワット)の単位で、別のものです。
【フルエンスという言葉】
フルエンス ある面を通った粒子の個数を
その面積で割ったもの 単位は m⁻²
エネルギー・フルエンス 個数ではなくエネルギーを
面積で割ったもの 単位は J・m⁻²
どちらも「面積あたり」の量です。ですから単位には必ずm⁻² が付きます。時間で割った量ではありません。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 電流 A(アンペア) 正しい
(2) 線減弱係数 m⁻¹ 正しい
(3) 線エネルギー付与 keV・μm⁻¹ 正しい
(5) W値 eV 正しい
【線減弱係数が m⁻¹ になるわけ】
厚さ × 線減弱係数 が打ち消し合って無単位になる
ことで、はじめて指数の肩に乗せられる
厚さがメートルなら、係数は m⁻¹ でなければなりません。
【線エネルギー付与(LET)】
放射線が物質の中を1マイクロメートル進むあいだに与えるエネルギー
進んだ長さで割るので μm⁻¹ が付きます。値が大きいほど、短い距離に濃くエネルギーを置いていく放射線です。
【W値】
気体の中で1個のイオン対を作るのに要する
平均のエネルギー
1個あたりの量なので、エネルギーの単位(eV)そのままになります。空気ではおよそ34eVです。
【単位から見分ける】
面積あたり → m⁻² が付く(フルエンス)
長さあたり → m⁻¹ が付く(減弱係数、線エネルギー付与)
1個あたり → エネルギーの単位のまま(W値)
何で割っている量かが分かれば、単位は自ずと決まります。
出典:エックス線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「エックス線の測定に関する知識」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第21問放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第29問ある放射線測定器を用いてt秒間放射線を測定し、計数値Nを得たとき、計数率の標準偏差(cp
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第28問放射線の測定などについての用語に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第26問放射線の測定などについての用語に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第24問気体の電離を利用する検出器の印加電圧に対応した次のAからDの領域について、ガス増幅が起こ
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第22問放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

