生物効果比(RBE)に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。…

エックス線の生体に与える影響に関する知識 第36問

生物効果比(RBE)に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。A RBEを求めるときの基準放射線としては、通常、アルファ線が用いられる。B RBEの値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物効果、線量率などの条件によって異なる。C エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBEが1より小さい。D RBEは、放射線の線エネルギー付与(LET)の増加とともに増大し、100keV/µm付近で最大値を示すが、更にLETが大きくなるとRBEは減少していく。

正答 (4)
正答は (4)。B,D が正しい記述です。 【正しいもの】 B RBEの値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物   効果、線量率などの条件によって異なる D RBEは、LETの増加とともに増大し、100keV/µm付近で   最大値を示すが、更にLETが大きくなると減少していく 【誤っているもの】 A 基準放射線としては、通常ガンマ線(⁶⁰Co)又は200kV程度   のエックス線が用いられる → 「アルファ線」は誤り C エックス線のRBEはおおむね1。「1より小さい」とは
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  いえない 【基準放射線がガンマ線なわけ】 比べる物差しは、扱いやすく、性質のよく分かったもの ⁶⁰Coのガンマ線は、エネルギーが一定で、広く使われています。アルファ線はRBEが20にもなる特殊な放射線で、物差しには向きません。基準は、ありふれた低LET放射線にとります。 【Dの山の形】 LETが増える → RBEも増える 100keV/µm付近で最大 それを超えると、RBEは下がる 【なぜ100keV/µmで最大なのか】 DNAの二重らせんの幅(約2nm)に、ちょうど二つの傷を作る密度 両方の鎖を同時に切るのがいちばん効率よく、修復もされにくい。この密度が、ちょうど100keV/µm付近にあたります。 【なぜそれを超えると下がるのか】 エネルギーを渡しすぎて、むだになるから 細胞を殺すのに必要な以上のエネルギーを一つの細胞に置いていってしまい、余りが無駄になります。これを過剰殺傷(オーバーキル)といいます。 【Bが正しいわけ】 RBEは、ある条件でのある反応についての比 酸素があれば効きが強まり、線量率が低ければ修復が進みます。条件を決めずに「この放射線のRBEは何」とはいえません。 【Cについて】 エックス線は低LET放射線で、基準放射線と性質が近い 同じような効き方をするので、比をとれば1前後になります。「1より小さい」と言い切ることはできません。 【RBEの定義】 RBE = 基準放射線の吸収線量 ÷ 試験放射線の吸収線量 少ない線量で同じ効果が出る放射線ほど、値が大きくなります。

出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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