生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…

エックス線の生体に与える影響に関する知識 第34問

生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

正答 (1)
正答は (1)。これが正しい定義です。 【生物効果比(RBE)】 RBE = ある反応を起こす基準放射線の吸収線量        ÷ 同じ反応を起こす試験放射線の吸収線量 → 少ない線量で同じ効果が出る放射線ほど、RBEが大きい 分母が小さいほど値が大きくなります。「効きが強い放射線ほど大きい値」という直感に合います。 【ほかの選択肢】 (2) 基準となる放射線は、⁶⁰Coのガンマ線(又は200kV程度の   エックス線) → 「ベータ線」は誤り (3) エックス線のRBEは、おおむね1。「1より小さい」とは
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  いえない (4) RBEは、線量率、温度、酸素分圧などの照射条件によって   変わる (5) RBEが最大になるのは、LETが100keV/µm付近。   「500keV/µm付近」は誤り 【100keV/µmで最大になるわけ】 DNAの二重らせんの幅(約2nm)に、ちょうど二つの傷を作る密度 両方の鎖を同時に切るのがいちばん効率よく、修復もされにくい。この密度が、ちょうど100keV/µm付近にあたります。 それを超えると、エネルギーを渡しすぎてむだになる(過剰殺傷、オーバーキル)ため、RBEは下がります。 グラフにすると、山の形になります。 【基準放射線がガンマ線なわけ】 比べる物差しは、扱いやすく、性質のよく分かったもの ⁶⁰Coのガンマ線は、エネルギーが一定(1.17と1.33MeV)で、広く使われています。ベータ線は物質によって飛程が変わり、基準には向きません。 【エックス線のRBEが1前後なわけ】 基準放射線とLETが近い エックス線もガンマ線も低LET放射線です。同じような効き方をするので、比をとれば1前後になります。 【照射条件で変わるわけ】 RBEは、ある条件でのある反応についての比 酸素があれば効きが強まり(酸素効果)、線量率が低ければ修復が進みます。条件を決めずに「この放射線のRBEは何」とはいえません。

出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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