日本薬局方に記載されているハロゲン化物の定性反応A~Dに関する記述のうち、正しいのはどれか。…
薬学理論問題(物理) 第97問
日本薬局方に記載されているハロゲン化物の定性反応A~Dに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。定性反応A 本品の溶液に [ア] 試液を加えるとき、淡黄色の沈殿を生じる。沈殿を分取し、この一部に希硝酸を加えても溶けない。また、他の一部にアンモニア水(28)を加えて振り混ぜた後、分離した液に希硝酸を加えて酸性にするとイ白濁する。B 本品の溶液に [ア] 試液を加えるとき、ウ沈殿を生じる。この一部に希硝酸を、また、他の一部にアンモニア水(28)を追加してもいずれも沈殿は溶けない。C 本品の溶液に [ア] 試液を加えるとき、白色の沈殿を生じる。沈殿を分取し、この一部に希硝酸を加えても溶けない。また、他の一部にエ過量のアンモニア試液を加えるとき、溶ける。D 本品の溶液に塩素試液を加えるとき、黄褐色を呈する。これを二分し、この一部にクロロホルムを追加して振り混ぜるとき、クロロホルム層は黄褐色~赤褐色を呈する。また、他の一部にフェノールを追加するとき、オ白色の沈殿を生じる。
- (1)[ア] に入る化合物は、塩化銀である。
- (2)下線部イの白濁は臭化銀の生成による。
- (3)下線部ウの沈殿は黒紫色を呈する。
- (4)下線部エでは銀イオンが水酸化物イオンと錯イオンを形成する。
- (5)下線部オの白色の沈殿は2,4,6︲トリブロモフェノールである。
正答 (2)(5)
正答は (2)と(5)。A(臭化物)の白濁は再び沈殿した臭化銀、D(臭化物)の白色の沈殿は臭素とフェノールからできる2,4,6-トリブロモフェノールです。
アは硝酸銀で、ハロゲン化銀の沈殿の色と、アンモニアへの溶けやすさで見分けます。
A:淡黄色の AgBr。アンモニア水(28)に少し溶け、酸性にすると再び沈殿する → 臭化物
B:黄色の AgI。アンモニア水(28)にも溶けない → ヨウ化物
C:白色の AgCl。アンモニア試液に溶ける → 塩化物
D:塩素で Br⁻ が Br₂ に酸化されて黄褐色になる → 臭化物
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【ほかの選択肢】
(1) アは硝酸銀。塩化銀は水に溶けず、試液にはならない 誤り
(3) ウはヨウ化銀の黄色の沈殿で、黒紫色ではない 誤り
(4) 塩化銀がアンモニアに溶けるのは、ジアンミン銀(I)イオン [Ag(NH₃)₂]⁺ ができるため。水酸化物イオンとの錯イオンではない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問97(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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