胎盤では、胎児と母体との間で物質交換が起こる。下図中のB(胎盤)では、母体のイムノグロブリン(抗体)が選択的に胎児側に移…
薬学理論問題(生物) 第117問
胎盤では、胎児と母体との間で物質交換が起こる。下図中のB(胎盤)では、母体のイムノグロブリン(抗体)が選択的に胎児側に移行することが知られている。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)A内の血管には、胎児の血液が流れている。
- (2)Bにおいて、母親の赤血球が胎児側に移行し、酸素を供給する。
- (3)Bにおいて、抗体のサブクラスのうち、IgA が選択的に移行する。
- (4)医薬品として使われる抗体は組換え体なので、母体から胎児側に移行しない。
- (5)B全体から採取したDNA には、母親と胎児の両方のゲノムが含まれる。
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。Aの臍帯の血管には胎児の血液が流れ、胎盤には母体と胎児の両方の組織があるので両方のゲノムが含まれます。
Aは胎児と胎盤をつなぐ臍帯で、臍帯の動脈・静脈は胎児の血管です。Bの胎盤では、胎児側の絨毛の血管が母体の血液のたまり(絨毛間腔)に浸り、母体と胎児の血液は混ざらずに物質交換をします。胎盤は胎児由来の絨毛と、母体由来の脱落膜からできています。
【ほかの選択肢】
(2) 母体の赤血球は胎児側へ移行しない。酸素は絨毛の膜を通って拡散で渡される 誤り
(3) 胎盤を選択的に通過するのは IgG(胎盤の Fc 受容体を介した輸送)。IgA は通過しない 誤り
(4) 医薬品の抗体の多くは IgG で、組換え体でも Fc 部分があれば胎盤を通過しうる 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問117(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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