含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち適切なものは、次のうちどれか。…
火薬類の知識 第12問
含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち適切なものは、次のうちどれか。
- (1)発破の後ガスは、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が優れている。
- (2)薬質(状態)は、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)が膠質又はゲル状であるのに対し、含水爆薬は粒状である。
- (3)雷管による雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は起爆されない。
- (4)威力は、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が大きい。
- (5)耐水性は、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が優れている。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切な記述です。
雷管による雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は起爆されません。
【雷管起爆感度の違い】
含水爆薬 雷管で起爆される(雷管起爆性あり)
アンホ爆薬 雷管では起爆されない
→ 親ダイが必要
アンホ爆薬は感度が低く、雷管の力だけでは爆発しません。他の爆薬(親ダイ)で起爆してやる必要があります。
これは弱点であると同時に、取扱いが安全という利点でもあります。
【ほかの選択肢】
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(1) 後ガスは、含水爆薬のほうが優れている
(2) 薬質が逆。含水爆薬がゲル状、アンホ爆薬が粒状
(4) 威力は、含水爆薬のほうが大きい
(5) 耐水性は、含水爆薬のほうが優れている
【二つの爆薬の比較】
含水爆薬 アンホ爆薬
薬質 ゲル状・膠質 粒状
威力 大きい 小さい
耐水性 優れる 弱い(吸湿性が強い)
後ガス 少ない 多い
雷管起爆性 あり なし(親ダイが要る)
価格 高い 安い
→ 性能はすべて含水爆薬が上、価格だけアンホが有利
【なぜアンホ爆薬が使われるのか】
安く、大量に使える
性能で劣っていても、ベンチ発破のように大量の爆薬を使う現場では、価格の差が大きく効きます。また、粒状なので孔に吹き込めるという扱いやすさもあります。
【耐水性の違いが決定的】
アンホ爆薬は湿気を吸うと固まり、起爆しなくなる
湧水のある現場では使えません。そうした場所では含水爆薬を選びます。
【含水爆薬の種類】
スラリー爆薬 硝酸アンモニウム水溶液に増粘剤を加えたもの
エマルション爆薬 水溶液を油中に分散させたもの
どちらも水を含むので、耐水性に優れ、後ガスも少ないのです。
出典:発破技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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