炉筒の構造及び強さに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。…
ボイラーの構造に関する知識 第5問
炉筒の構造及び強さに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。A 炉筒は、燃焼ガスによって加熱され長手方向に膨張しようとするが、鏡板によって拘束されているため、炉筒板内部に引張応力が生じる。B 炉筒の圧壊を防止するため、波形炉筒を用いたり、平形炉筒の外周に補強リングを溶接したりする。C 平形炉筒では、一般に伸縮継ぎ手を溶接によって取り付ける。D 波形炉筒は、平形炉筒に比べ、伝熱面積を大きくできるが、外圧に対する強度が低い。
- (1)A,B,C
- (2)A,C
- (3)A,D
- (4)B,C
- (5)B,C,D
正答 (4)
正答は (4)。B,Cが適切です。
【A 適切でない】
炉筒板の内部に生じるのは引張応力ではなく圧縮応力です。
炉筒は加熱されて伸びようとしますが、両端は鏡板に留められていて伸びられません。伸びたいのに伸ばしてもらえない、つまり押し戻されている状態なので、中には押される力が生じます。
【D 適切でない】
波形炉筒は、平形炉筒に比べて外圧に対する強度が高くなります。低い、では逆です。
波の形そのものが補強になり、外から押されても潰れにくくなります。伝熱面積を大きくできる、という点はそのとおりです。
解説の続きをみる続きを閉じる
【B 適切】
炉筒の圧壊を防止するため、波形炉筒を用いたり、平形炉筒の外周に補強リングを溶接したりします。
【C 適切】
平形炉筒では、一般に伸縮継ぎ手を溶接によって取り付けます。
【圧壊とは】
外からの圧力に耐えきれず、急激に押しつぶされて裂ける壊れ方
炉筒は、中が燃焼室、外が水です。まわりの水の圧力に押されるので、膨らむのではなく、へこむ方向で壊れます。
【波形が二重に効くわけ】
伸び縮みを吸収し、同時に外圧への強度も上げる
平形なら伸縮継ぎ手と補強リングの二つが要るところを、波形炉筒は形ひとつで賄っています。
出典:一級ボイラー技士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ボイラーの構造に関する知識」のほかの問題
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第5問重油を燃料とするボイラーにおいて、蒸発量が毎時1 t、ボイラー効率が90%であるとき、低
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第3問炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち適切でないものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第1問熱及び蒸気に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第9問ボイラーにおける燃焼安全装置の火炎検出器に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれ
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第7問空気予熱器及びエコノマイザに関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第5問ボイラー各部の構造及び強さに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

