裏波溶接に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第17問
裏波溶接に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。A 裏波溶接法では、インサートリングを用いる方法がある。B 被覆アーク溶接で行う裏波溶接法では、一般に裏当て金を用いる。C 裏波溶接には、主に低水素系、高酸化チタン系の溶接棒を使用する。D ボイラー配管の突合せ溶接等に用いられるとき、第1層をティグ溶接によって裏波溶接し、2層目からは被覆アーク溶接により溶接する。E 裏波溶接は、特に開先の精度を高くする必要がある。
- (1)A,B,D
- (2)A,C
- (3)A,D,E
- (4)B,D,E
- (5)C,E
正答 (3)
正答は (3)。A,D,E が適切です。
【適切なもの】
A 裏波溶接法では、インサートリングを用いる方法がある
D ボイラー配管の突合せ溶接等に用いられるとき、第1層を
ティグ溶接によって裏波溶接し、2層目からは被覆アーク溶接により溶接する
E 裏波溶接は、特に開先の精度を高くする必要がある
【BとCの誤り】
B 裏波溶接は、裏当て金を用いない溶接法。用いるなら、それは
裏当てを使用した溶接であって裏波溶接ではない
C 裏波溶接に使うのは低水素系溶接棒など。高酸化チタン系は
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当てはまらない
【裏波溶接とは】
片側からだけ溶接して、裏側にきれいなビード(裏波)を出す方法
管の内側のように、裏へ回れない継手で使います。裏はつりも裏溶接もできないので、一発で健全な裏面を作らなければなりません。
【三つのやり方】
インサートリングを開先に入れておき、溶かして裏波にする
低水素系溶接棒などで、溶融池を制御しながら裏波を出す
第1層をティグ溶接で裏波溶接し、2層目からは被覆アーク溶接
ティグ溶接は入熱と溶融池を細かく制御できるので、第1層に向いています。
【裏当て金を使う方法との違い】
裏波溶接 裏に何も当てず、ビードだけで裏面を作る
裏当て使用 裏に金属を当てて、溶け落ちを受け止める
裏当てを残すと、溶接継手の効率は低くなります。
【開先の精度が命であるわけ】
ルート間隔が広すぎれば溶け落ち、狭すぎれば溶込み不良になる
やり直しがきかないので、突き合わせる前の寸法がすべてです。
【高酸化チタン系が向かないわけ】
スラグが多く、溶融池を思うように操れない
薄板用でビードは美しくなりますが、裏波を出す操作には向きません。
出典:特別ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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