つり上げ荷重10tのデリック(以下、本問において「デリック」という。)の使用に関する記述として、法令上、正しいものは次の…
関係法令 第20問
つり上げ荷重10tのデリック(以下、本問において「デリック」という。)の使用に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
- (1)限定なしのクレーン・デリック運転士免許を有する労働者は、デリックの運転の業務に従事中にデリックの安全装置を臨時に取りはずす必要が生じたときは、あらかじめ事業者の許可を得ずに取りはずすことができる。ただし、当該安全装置を取りはずしたときは、直ちに事業者にその旨を報告しなければならない。
- (2)デリックの直働式の巻過防止装置については、つり具の上面又は当該つり具の巻上げ用シーブの上面とブームの先端のシーブその他当該上面が接触するおそれのある物(ブームを除く。)の下面との間隔が0.05m以上となるように調整しておかなければならない。
- (3)デリックの運転者は、荷をつったままで運転位置から離れてはならない。ただし、作業の性質上やむを得ない場合又は安全な作業の遂行上必要な場合に、デリックの運転を停止し、かつ、ブレーキをかけるときは、この限りでない。
- (4)ブームを有するデリックを、デリック明細書に記載されているブームの傾斜角の範囲をこえて使用するときは、作業を指揮する者を選任して、その者の直接の指揮のもとに作業を実施しなければならない。
- (5)デリック検査証を受けたデリックを用いて作業を行うときは、当該作業を行う場所に、デリック検査証を備え付けておかなければならない。ただし、デリックの貸与を受けた場合にあっては、当該デリック検査証の写しを備え付けておくことで差し支えない。
正答 (2)
正答は (2)。これが正しい記述です。
デリックの直働式の巻過防止装置は、つり具の上面などと、接触するおそれのある物の下面との間隔が0.05m以上となるように調整します。
【巻過防止装置の間隔】
直働式 0.05m以上
直働式以外 0.25m以上
直働式は、つり具が直接スイッチを押すので応答が速く、余裕が小さくて済みます。間接の型式は、ドラムの回転を数えて位置を割り出すため遅れが出るので、余裕を大きく取ります。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 安全装置を取りはずすには、あらかじめ事業者の許可が必要。
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事後の報告では足りない
(3) 運転者は、荷をつったままで運転位置から離れてはならない。
ただし書きの例外はない
(4) ブームの傾斜角の範囲をこえて使用してはならない。
指揮者を選任すればよい、というものではない
(5) 作業を行う場所には、デリック検査証そのものを備え付ける。
貸与を受けた場合でも、写しでは足りない
【荷をつったまま離れてはならないわけ】
ブレーキが滑れば、その場に人がいなければ止められない
「作業の性質上やむを得ない場合」といった逃げ道は用意されていません。必ず荷を下ろしてから離れます。
【安全装置を事前許可とするわけ】
外した状態で事故が起きれば、取り返しがつかない
外す必要があるかどうかを判断するのは、運転者ではなく事業者です。
【検査証を写しで済ませられないわけ】
貸与するときは、検査証とともにするのでなければ貸与できない
借りた側の手元に、検査証そのものが渡っています。
出典:クレーン・デリック運転士(限定なし) 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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