高圧架空電線路に施設された機械器具等の接地工事の事例として,「電気設備技術基準の解釈」の規定上,不適切なものを次の(1)…

法規 第3問

高圧架空電線路に施設された機械器具等の接地工事の事例として,「電気設備技術基準の解釈」の規定上,不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

正答 (3)
正答は (3)。 【接地工事の種類のおさらい】 電気設備技術基準の解釈第17条では、接地工事の種類ごとに接地抵抗値と接地線の太さを定めています。要点だけ挙げると次のとおりです。  A種 高圧・特別高圧の機器の外箱、避雷器など。接地抵抗は10Ω以下。     接地線は直径2.6mm以上(断面積でいえば5.5平方ミリメートル以上)の軟銅線。  D種 300V以下の低圧機器の外箱、高圧計器用変成器の2次側電路など。     接地抵抗は100Ω以下。接地線は直径1.6mm以上の軟銅線。
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種類の違う接地工事を一つの接地極にまとめる場合は、最も厳しい種類の条件を満たさなければなりません。 【不適切な選択肢 (3)】 内蔵された避雷器の接地線と、零相変流器の2次側電路を、柱上気中開閉器の金属製外箱の接地端子に共通に接続したうえで、その接地端子にD種接地工事(接地抵抗値70Ω)を施した、という事例です。零相変流器の2次側電路だけであればD種で足りますが、避雷器の接地工事は解釈第37条によりA種接地工事が必要です。両者を一つの接地端子にまとめた以上、厳しいほうのA種の条件を満たさなければなりません。D種と呼び、かつ接地抵抗値が70Ωというのは、A種の基準(10Ω以下)を満たしていませんから不適切です。避雷器は雷サージ電流を大地へ逃がす機器ですから、接地抵抗が高いと、電流を流したときに接地点の電位が大きく持ち上がり、保護しようとしている機器の絶縁にかえって高い電圧がかかってしまいます。接地抵抗を低く抑えることが避雷器の効き目そのものを左右する、という理屈で覚えておくとよいでしょう。 【適切な選択肢の確認】 (1) 避雷器の接地工事はA種で、接地線は直径2.6mm以上の軟銅線が必要です。 14平方ミリメートルの軟銅線はこれを十分に満たします。適切です。 (2) 定格制御電圧が交流100Vの制御装置の金属製外箱は、 300V以下の低圧用機械器具にあたるのでD種接地工事です。接地線は直径1.6mm以上でよく、5.5平方ミリメートルの軟銅線で足ります。適切です。 (4) 解釈第37条により、高圧架空電線路から電気の供給を受ける 受電電力500kW以上の需要場所の引込口には避雷器の施設が必要です。750kWはこれに該当し、その避雷器にA種接地工事を施すのは適切です。 (5) 高圧用の機械器具の金属製外箱にはA種接地工事を施します。 木柱の上で人が触れるおそれのない高さに施設する場合は接地工事を省略できる規定もありますが、省略できる場合に施したからといって不適切にはなりません。適切です。

出典:令和4年度上期第三種電気主任技術者 法規科目 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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