⑤に示す動力制御盤からの分岐回路に関する記述として,不適切なものは。ただし,ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式とする。…
一般問題 第34問
⑤に示す動力制御盤からの分岐回路に関する記述として,不適切なものは。ただし,ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式とする。
- イスターデルタ始動方式の始動電流は,全電圧始動方式の始動電流の3 倍にすることができる。
- ロ各ポンプの定格電流は50 A を超えるので,分岐回路に使用される電線は,許容電流が電動機の定格電流の1.1 倍以上のものが必要である。
- ハ送風機の定格電流は50 A 以下であるので,分岐回路に使用される電線は,許容電流が電動機の定格電流の1.25 倍以上のものが必要である。
- ニポンプ用電動機はスターデルタ始動方式であるため,制御盤と電動機間の配線は6 本必要(接地線を除く)である。
正答 イ
正答は (1)。
【結論】
スターデルタ始動は、始動時だけ巻線をスター結線にすることで、巻線に加わる電圧を線間電圧の1/√3に下げる方法です。始動電流は全電圧始動のときの1/3になります。3倍になるのではなく3分の1です。この記述が不適切です。
【なぜ1/3になるのか】
スター結線での相電圧 = 線間電圧 ÷ √3
相電圧が1/√3になるので、巻線に流れる相電流も1/√3になります。さらにスター結線では線電流が相電流と等しいのに対し、デルタ結線では線電流が相電流の√3倍です。この二つが重なって、電源から見た線電流は全体で1/3になります。始動トルクも同じく1/3に下がるため、重い負荷を最初から回す用途には向きません。
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【正しい選択肢】
(2) 定格電流50Aを超える場合、電線の許容電流は定格電流の1.1倍以上 電動機の定格電流の合計が50Aを超えるときの規定です
(3) 定格電流50A以下の場合、電線の許容電流は定格電流の1.25倍以上 50A以下のときは1.25倍です。小さな電動機ほど始動時の影響が相対的に大きいため、余裕を多く取ります
(4) スターデルタ始動なので制御盤と電動機間の配線は6本必要 結線を外部で切り換えるため、電動機の巻線の6本の端子をすべて制御盤まで引き出します。全電圧始動なら3本で済みます
【許容電流の倍率のまとめ】
電動機の定格電流の合計が50A以下 1.25倍以上
電動機の定格電流の合計が50A超 1.1倍以上
【間違えやすい点】
1/√3と1/3を取り違えやすいところです。巻線にかかる電圧が1/√3、電源から見た始動電流が1/3です。どちらの量についての話かを確かめてください。
出典:令和8年度上期(出題例)第一種電気工事士学科試験 問34(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
最終更新日
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