質量1tの物体を傾斜角40°の斜面に置き、この物体が斜面から滑り落ちようとする斜面に平行な力Pの値に最も近いものは(1)…
林業架線作業に必要な力学に関する知識 第39問
質量1tの物体を傾斜角40°の斜面に置き、この物体が斜面から滑り落ちようとする斜面に平行な力Pの値に最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、摩擦等は考えないものとし、sin40°=0.643、cos40°=0.766、tan40°=0.839、重力の加速度は9.8 m/s²とする。
- (1)6.3kN
- (2)7.5N
- (3)7.5kN
- (4)8.2N
- (5)8.2kN
正答 (1)
正答は (1)。P は約6.3kN です。
【物体の重量】
1 × 9.8 = 9.8kN
【斜面に平行な方向の力P】
P = 重量 × sin40°
= 9.8 × 0.643 = 約6.3kN
【どちらに正弦を使うか】
斜面に平行(すべり落ちようとする力) → 正弦
斜面に垂直(斜面を押しつける力) → 余弦
傾きが大きいほど、すべり落ちる力は大きくなるはずです。正弦は角度が大きいほど大きくなるので、平行成分が正弦です。
この設問は「滑り落ちようとする斜面に平行な力」と明記しているので、正弦を使うと分かります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【確かめ方】
水平(0°)のとき P = 0
垂直(90°)のとき P = 重量そのもの
平らなところでは、すべる力はゼロ。まっすぐな崖では、全部がすべる力になります。
【ほかの選択肢】
(2) 7.5N 余弦をかけた値だが、単位が違う
(3) 7.5kN 斜面に垂直な力Qの値
(4) 8.2N 正接をかけた値に近く、単位も違う
(5) 8.2kN 正接をかけた値に近い
(3)が最も紛らわしい選択肢です。正弦と余弦を取り違えると、
ちょうどこの値になります。
【NとkN】
1000N = 1kN
(2)と(4)は、値は近くても単位が1000分の1です。1tの物体の
重さが7.5Nということはあり得ません。桁を確かめます。
【正接が要らないわけ】
正接は、PとQの比を出すときに使う
問題文に三つ並んでいても、全部使うとは限りません。
【山で使う計算】
斜面に置いた原木がすべり落ちる力を見積もる
傾斜40°ともなると、1tの原木が6.3kNの力ですべり落ちようとします。摩擦だけで止めておくのは危険です。
出典:林業架線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「林業架線作業に必要な力学に関する知識」のほかの問題
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第38問物体の運動に関するAからDまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは(1)~
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第36問物体の重心及び安定に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第34問図のように、質量1tの荷を2本のスリングを用いて、スリングの角度30°でつるとき、1本の
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第32問物体に作用する力に関し、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第40問直径6mmの鋼線の先端に質量90kgの荷をつり下げるとき、鋼線に生じる引張応力の値に最も
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第38問物体の運動に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
スポンサーリンク

