圧気トンネル工法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
圧気工法 第4問
圧気トンネル工法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)マンロックとマテリアルロックを兼用する場合は、これらを別々に設置する場合に比べ、送気量及び送気設備の容量の算出が複雑になる。
- (2)断面が比較的大きいトンネルでは、一般に、マテリアルロックをマンロックの下方に設置する。
- (3)圧気圧の設定では、一般に、断面の上部が乾燥して地盤強度が小さくならないことを確保するため、切羽下部から多少の漏水があってもやむを得ないとする。
- (4)内径2.6m程度の断面のシールドでは、マンロックとマテリアルロックを兼用した人荷共用のロックを設置する。
- (5)中小断面のシールドでは、一般に、切羽上端から2D/3(Dは掘削径)の位置の地下水圧に相当する空気圧をかける。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
切羽上端から2D/3の位置の地下水圧に相当する空気圧をかけるのは、大断面の圧気シールドトンネルの場合です。「中小断面」ではありません。
【なぜ大断面の話なのか】
D(掘削径)が大きいほど、上端と下端の水圧差が大きい
大きな断面では、切羽の上と下とで深さが何メートルも違います。その差が大きいからこそ、どの高さに合わせるかが問題になります。
上端に合わせる → 下から水が噴き出す
下端に合わせる → 上から空気が抜ける
小さな断面では、上下の水圧差はわずかです。どこに合わせても大差がないので、この考え方を持ち出す意味がありません。
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【2D/3の位置】
切羽の上端から、掘削径Dの3分の2だけ下がった位置
やや下寄りに設定することで、切羽の大部分で水を押し戻せ、上部からの漏気も抑えられます。「D/2(真ん中)」や「切羽下端から」とする記述も誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) マンロックとマテリアルロックを兼用する場合は、別々に設置する場合に比べ、送気量及び送気設備の容量の算出が複雑になる 正しい
(2) 断面が比較的大きいトンネルでは、一般に、マテリアルロックをマンロックの下方に設置する 正しい
(3) 断面の上部が乾燥して地盤強度が小さくならないことを確保するため、切羽下部から多少の漏水があってもやむを得ないとする 正しい
(4) 内径2.6m程度の断面のシールドでは、兼用した人荷共用のロックを設置する 正しい
【兼用のほうが複雑なわけ】
人の出入りと荷の出し入れが入り混じる
一日に何回開閉するかの見当がつけにくく、エアロックの開閉による空気の損失が読みにくくなります。
【マンロックを上にするわけ】
人が出入りするので、安全で清潔な位置にする
土砂を扱うマテリアルロックは下に置きます。
【切羽下部の漏水を許すわけ】
上を乾かさないことのほうが大事
上部が乾けば地盤が崩れます。下からの多少の水は排水できます。
出典:高圧室内作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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