高圧室内業務に係る作業室又は気こう室におけるガス分圧に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。…
関係法令 第36問
高圧室内業務に係る作業室又は気こう室におけるガス分圧に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
- (1)窒素の分圧は、400kPaを超えてはならない。
- (2)炭酸ガスの分圧は、5kPaを超えてはならない。
- (3)ヘリウムの分圧についての制限は定められていない。
- (4)気こう室において減圧を行う場合を除き、酸素の分圧は18kPa以上160kPa以下でなければならない。
- (5)気こう室において減圧を行う場合は、酸素の分圧は18kPa以上220kPa以下でなければならない。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
炭酸ガス(二酸化炭素)の分圧は、0.5kPaを超えてはなりません。「5kPa」では10倍ゆるすぎます。
【法令に定められたガス分圧】
酸素 18kPa以上 160kPa以下
(気こう室で減圧を行う場合は220kPa以下)
窒素 400kPaを超えてはならない
炭酸ガス 0.5kPa以下
ヘリウム 制限の定めなし
【0.5kPaがどれほど厳しいか】
大気圧下の二酸化炭素分圧 = 100kPa × 0.04% = 0.04kPa
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0.5kPaは、その約12倍
高圧下では、濃度がわずかでも分圧が高くなります。だから濃度ではなく分圧で規制しているのです。
【ほかの選択肢】
(1) 窒素の分圧は、400kPaを超えてはならない 正しい
(3) ヘリウムの分圧についての制限は定められていない正しい
(4) 気こう室において減圧を行う場合を除き、酸素の分圧は18kPa以上160kPa以下 正しい
(5) 気こう室において減圧を行う場合は、酸素の分圧は18kPa以上220kPa以下 正しい
【減圧時だけ220kPaまで認めるわけ】
酸素減圧を行うため
酸素を濃く吸わせるほど、体内の窒素が早く抜けます。減圧の時間が短くなれば、それだけ早く安全な圧力に戻せます。酸素中毒の危険と、減圧症の危険とを比べて、減圧中に限って上限を緩めているのです。
160kPaと220kPaの二つの数字は、この理由で使い分けます。
【ヘリウムに制限がないわけ】
ヘリウムは麻酔作用も毒性もほとんどない
だからこそ、深い場所では窒素の代わりに使います。中毒を起こさないから使われているのです。
【窒素400kPa】
これを超えると窒素酔いの危険が高まる
絶対圧0.5MPa(ゲージ0.4MPa)でちょうど400kPa前後になります。だから0.40MPa以上でヘリウム混合ガスに切り替えます。
出典:高圧室内作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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