標識化合物の分解について正しいのはどれか。…
午前 第4問
標識化合物の分解について正しいのはどれか。
- (1)分解速度はγ線で最も大きい。
- (2)細菌やカビによる分解を考慮する必要はない。
- (3)放射性壊変による分解を防止する方法はない。
- (4)放射線分解の起こりやすさは比放射能に関係しない。
- (5)ラジカルによる分解を防止するには有酸素状態が望ましい。
正答 (3)
正答は (3)。正しいのはこれです。
標識化合物の分解には、標識原子そのものが壊変して別の元素に変わる一次的な分解(放射性壊変による分解)があります。これは原子核の性質で起こるので、保存方法を工夫しても防げません。防ぐ工夫ができるのは、放出された放射線が周りの分子を壊す放射線分解(自己放射線分解)のほうです。
【ほかの選択肢】
(1) γ線は透過力が強く、試料の外へ抜けやすいので、分解への寄与は小さくなります。試料の中でエネルギーを与えやすいβ線のほうが分解を起こしやすいです 誤り
(2) 細菌やカビによる分解も起こるので、滅菌や保存条件に配慮が必要です 誤り
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(4) 比放射能が高いほど、単位量あたりに受ける放射線のエネルギーが増え、放射線分解が起こりやすくなります 誤り
(5) 酸素はラジカルの生成を助けるので、分解を進めます。不活性ガスの中や、ラジカル捕捉剤(エタノールなど)を加えて保存します 誤り
【分解を抑える保存の工夫】
低温で保存する、比放射能を必要以上に上げない、希釈して分散させる、ラジカル捕捉剤を加える、暗所に置く、など。
出典:2023年(令和5年) 診療放射線技師国家試験 問4(厚生労働省 公表)出典元ページ
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