X 線管から発生したエネルギースペクトルを図に示す。正しいのはどれか。…
午前 第71問
X 線管から発生したエネルギースペクトルを図に示す。正しいのはどれか。
- (1)管電圧は100 kV である。
- (2)付加フィルタの吸収端が観察される。
- (3)K 特性X 線とL 特性X 線が観察される。
- (4)タングステンターゲットから発生したX 線である。
- (5)連続スペクトルより線スペクトルの発生した割合が多い。
正答 (4)
正答は (4)。タングステンターゲットから発生した X 線です。
【図の見方】
連続 X 線(制動 X 線)のなだらかな山の上に、約58〜59 keV と約67〜69 keV に鋭いピーク(線スペクトル)が乗っています。
タングステンの K 特性 X 線は、Kα線が約58〜59 keV、Kβ線が約67〜69 keV なので、ピークの位置がちょうど一致します。
連続スペクトルの右端(最大エネルギー)は80 keV です。
【ほかの選択肢】
(1) 光子の最大エネルギーは管電圧で決まります。右端が80 keV なので、管電圧は80 kV です 誤り
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(2) 付加フィルタに使うアルミニウムや銅の K 吸収端は数 keV〜約9 keV と低く、この図の段差としては現れません 誤り
(3) 見えるのは K 特性 X 線だけです。タングステンのL 特性 X 線は約8〜12 keV で、X 線管の窓やフィルタで吸収され、図には現れていません 誤り
(5) 面積(光子数の合計)は連続スペクトルが大部分を占め、線スペクトルの割合は小さいです 誤り
【関連】
タングステンの K 殻の結合エネルギーは約69.5 keV なので、K 特性 X 線は管電圧が約70 kV 以上のときに出ます。
出典:2023年(令和5年) 診療放射線技師国家試験 問71(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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