陽子線治療と炭素線治療の比較で正しいのはどれか。…
午前 第26問
陽子線治療と炭素線治療の比較で正しいのはどれか。
- (1)陽子線治療の方がペナンブラが小さい。
- (2)炭素線治療の方が生物学的効果比が低い。
- (3)炭素線治療の方が線エネルギー付与が高い。
- (4)陽子線治療の方が酸素効果の影響が小さい。
- (5)炭素線治療の方がブラッグピークにおける核破砕が少ない。
正答 (3)
正答は (3)。正しいのはこれです。
炭素イオンは陽子より電荷が大きく(6倍)、物質の中で単位の長さあたりに失うエネルギー、つまり線エネルギー付与(LET)が高くなります。とくにブラッグピークの付近でLET が高く、DNA に修復しにくい損傷をつくります。
【ほかの選択肢】
(1) 陽子線の方がペナンブラが小さい 炭素イオンは重く、横方向への散乱が小さいので、ペナンブラは炭素線の方が小さくなります 誤り
(2) 炭素線の方が生物学的効果比が低い LET が高いので、RBE は炭素線の方が高くなります(陽子線は約1.1)誤り
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(4) 陽子線の方が酸素効果の影響が小さい 高 LET の炭素線の方が酸素増感比(OER)が小さく、酸素の少ない腫瘍にも効きやすいとされます 誤り
(5) 炭素線の方が核破砕が少ない 炭素イオンは核破砕で軽い破砕片を生じ、ブラッグピークの後ろに線量の尾(フラグメンテーションテール)をつくります。核破砕は炭素線の方が多くなります 誤り
【整理(炭素線を陽子線と比べると)】
LET・RBE 高い
OER 小さい
横方向の散乱(ペナンブラ) 小さい
ピーク後の線量の尾 ある
出典:2025年(令和7年) 診療放射線技師国家試験 問26(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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