化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第13問
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。
- (2)硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
- (3)弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。
- (4)二酸化硫黄による慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられる。
- (5)二酸化窒素による中毒では、末梢神経障害などがみられる。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
二酸化窒素による中毒でみられるのは、肺水腫や気管支炎などの呼吸器の障害です。末梢神経障害ではありません。
【ほかの選択肢】
(1) シアン化水素 …… 細胞内での酸素利用の障害による
呼吸困難、けいれん 正しい
(2) 硫化水素 …… 意識消失、呼吸麻痺 正しい
(3) 弗化水素の慢性中毒 …… 骨の硬化、斑状歯 正しい
(4) 二酸化硫黄の慢性中毒 …… 慢性気管支炎、歯牙酸蝕症
正しい
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【二酸化窒素が肺の奥まで届くわけ】
水に溶けにくい
水に溶けやすいガス(アンモニア、塩化水素、二酸化硫黄)は、鼻やのどの粘膜で捕まり、上気道の炎症を起こします。ところが水に溶けにくいガス(二酸化窒素、ホスゲン)は、そこを素通りして肺胞まで届き、肺水腫を起こします。
溶けやすければ上気道、溶けにくければ肺の奥。この一言でガスによる呼吸器障害は整理できます。
【末梢神経障害を起こすもの】
ノルマルヘキサン(有機溶剤) 多発性神経炎
鉛 伸筋の麻痺
砒素 末梢神経障害
二酸化窒素はこの仲間ではありません。
【酸素にまつわる三つ】
一酸化炭素 ヘモグロビンに結びついて、酸素を運べなくする
シアン化水素 細胞に届いた酸素を、細胞が使えなくする
酸素欠乏 そもそも空気中に酸素が足りない
【弗化水素の斑状歯】
弗素が骨や歯に沈着する。骨が硬くなり、歯に斑点が出る
【二酸化硫黄の歯牙酸蝕症】
酸性のガスが歯を溶かす
どちらも慢性中毒に特有の、歯に出る所見です。
出典:第一種衛生管理者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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