厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第18問
厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)リスクアセスメントの基本的手順のうち最初に実施するのは、労働者の就業に係る化学物質等による危険性又は有害性を特定することである。
- (2)ハザードは、労働災害発生の可能性と負傷又は疾病の重大性(重篤度)の組合せであると定義される。
- (3)化学物質等による疾病のリスク低減措置の検討では、化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用よりも作業手順の改善、立入禁止等の管理的対策を優先する。
- (4)化学物質等による疾病のリスク低減措置の検討では、法令に定められた事項を除けば、危険性又は有害性のより低い物質への代替等を最優先する。
- (5)化学物質等による疾病のリスク低減措置の検討に当たっては、より優先順位の高い措置を実施することにした場合であって、当該措置により十分にリスクが低減される場合には、当該措置よりも優先順位の低い措置の検討は必要ない。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
労働災害発生の可能性と負傷または疾病の重大性(重篤度)の組合せは、リスクの定義です。ハザードではありません。
【ハザードとリスク】
ハザード 危険性または有害性そのもの。
「その物質は毒である」という性質
リスク 起こりやすさ × 起きたときの重さ。
「この現場でどれだけ危ないか」
毒であることはハザード、実際にどれだけ危ないかがリスク。同じ物質でも、密閉して扱えばリスクは小さく、素手で扱えば大きくなります。
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【ほかの選択肢】
(1) 最初に実施するのは、危険性または有害性を特定すること
正しい
(3) 保護具の使用よりも、作業手順の改善、立入禁止等の管理的
対策を優先する 正しい
(4) 法令に定められた事項を除けば、危険性・有害性のより低い
物質への代替等を最優先する 正しい
(5) 優先順位の高い措置で十分にリスクが低減されるなら、
優先順位の低い措置の検討は必要ない 正しい
【リスクアセスメントの手順】
一 危険性または有害性を特定する
二 リスクを見積もる
三 リスク低減措置の内容を検討する
四 低減措置を実施する
五 結果を記録し、周知する
特定 → 見積り → 検討 → 実施 → 記録。
【リスク低減措置の優先順位】
一 危険性・有害性のより低い物質への代替、
プロセスや運転条件の変更
二 工学的対策(密閉化、局所排気装置)
三 管理的対策(作業手順の改善、立入禁止)
四 保護具の使用
上にあるほど、人の行いに左右されないというのが、この順番の理由です。保護具は着け忘れれば効きません。
【十分に下がれば下は要らない】
目的はリスクを下げること。手を尽くすこと自体ではない
出典:第一種衛生管理者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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