75 歳の女性。1 か月前に骨転移を伴う進行肺小細胞癌と診断された。薬物による抗癌治療などの積極的な治療は実施せず、家で…
B問題 第28問
75 歳の女性。1 か月前に骨転移を伴う進行肺小細胞癌と診断された。薬物による抗癌治療などの積極的な治療は実施せず、家で穏やかに過ごしたいという本人の希望で在宅療養している。患者は月に2 回の訪問診療を受け、癌性疼痛緩和目的で数種類の内服薬を服用している。独居だが自宅では自立的な生活を維持している。本日、担当医が定期の訪問診療に訪れたところ患者から「市販のサプリメントを服用したい」と強い申し出があった。対応で誤っているのはどれか。
- (1)患者の思いを丁寧に聞く。
- (2)医療チームで情報共有する。
- (3)費用負担について確認する。
- (4)この患者への診療をさし控える。
- (5)サプリメントに関する医療情報を収集する。
正答 (4)
正答は (4)。「この患者への診療をさし控える」が誤りです。
患者が医師の勧めない、あるいは効果のはっきりしない方法を望んだとしても、それを理由に診療をやめることは、患者を見捨てることになり、医師の応召義務の考え方にも反します。患者の思いを聞き、情報を集め、安全に配慮しながら支え続けるのが適切な対応です。
【ほかの選択肢】適切な対応です。
(1) 患者の思いを丁寧に聞く サプリメントを望む理由(少しでも良くなりたい、何かしたい気持ちなど)を受け止める
(2) 医療チームで情報共有する 訪問看護師や薬剤師などと共有する
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) 費用負担について確認する 高額な製品で生活が苦しくならないかを確かめる
(5) サプリメントに関する医療情報を収集する 成分を確かめ、鎮痛薬などとの相互作用や害がないかを調べる
害がなければ患者の希望を尊重し、害があるなら理由を説明して一緒に考えます。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問28(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「B問題」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第2問根拠に基づいた医療〈EBM〉を実践する過程に含まれないのはどれか。
- 2025年(令和7年) 第10問我が国の医療保険制度で正しいのはどれか。
- 2025年(令和7年) 第18問動脈採血に最も適しているのはどれか。
- 2025年(令和7年) 第26問65 歳の男性。糖尿病のため教育入院中である。医師が病棟の廊下を歩いているときに、病室内
- 2025年(令和7年) 第34問以下は、50 歳の男性が、ある疾患で入院し、退院後に語った内容である。「先日、ある病気に
- 2025年(令和7年) 第42問48 歳の男性。健康診断で脂質異常を指摘され来院した。研修医が診察を行った。
スポンサーリンク

