64 歳の男性。夜間の盗汗、微熱および持続する咳嗽を主訴に来院した。4 年前から関節リウマチで疾患修飾性抗リウマチ薬〈D…
B問題 第29問
64 歳の男性。夜間の盗汗、微熱および持続する咳嗽を主訴に来院した。4 年前から関節リウマチで疾患修飾性抗リウマチ薬〈DMARD〉及び生物学的製剤で治療中である。1 か月前から夜間の盗汗、微熱および咳嗽が出現した。症状が持続するため自宅近くの診療所を受診した。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真で右上肺野に空洞陰影を認めた。この患者で空気感染予防策の必要性を判断する検査はどれか。
- (1)喀痰抗酸菌染色
- (2)喀痰抗酸菌培養
- (3)ツベルクリン反応
- (4)気管支肺胞洗浄〈BAL〉培養
- (5)結核菌特異的全血インターフェロンガンマ遊離測定法〈IGRA〉
正答 (1)
正答は (1)。喀痰抗酸菌染色です。
生物学的製剤を使っている関節リウマチの患者に、1か月続く盗汗・微熱・咳と、右上肺野の空洞陰影があります。肺結核を強く疑います。生物学的製剤(とくにTNF阻害薬)は結核の発病・再燃の危険を高めます。
空気感染予防策が必要かどうかは、患者が結核菌をどれだけ排出しているか(感染性)で決まります。喀痰の抗酸菌塗抹検査(染色して顕微鏡で見る)は、その日のうちに結果が出て、陽性なら排菌が多いことを示します。そのため、隔離の必要性の判断に使います。通常は3回(3日)の喀痰で調べ、結核菌の核酸増幅検査も合わせて行います。
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【ほかの選択肢】
(2) 喀痰抗酸菌培養 確定と薬剤感受性に必要だが、結果まで数週間かかる 誤り
(3) ツベルクリン反応 感染の有無をみる検査で、排菌は分からない。BCG接種の影響も受ける 誤り
(4) BAL培養 侵襲が大きく、結果まで時間がかかる 誤り
(5) IGRA 結核菌に感染しているかをみる検査で、発病や排菌の有無は分からない 誤り
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問29(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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