以下は、50 歳の男性が、ある疾患で入院し、退院後に語った内容である。「先日、ある病気になって入院したんです。2 週間く…
B問題 第34問
以下は、50 歳の男性が、ある疾患で入院し、退院後に語った内容である。「先日、ある病気になって入院したんです。2 週間くらいだるさが続いたので、かかりつけの診療所を受診したら総合病院に紹介してくれました。総合病院を受診したら、すぐに入院するよう言われて。ちょっと風邪が長引いているのかな、くらいの軽い気持ちで受診したので、気が動転してしまって、何がなんだかわからないまま入院になりました。入院後は、血液や尿の検査、CT などの検査を受けて、診断がついて、点滴で治療を受けて良くなりました。適切な診断と治療をしてくださった医師や入院生活を支えてくださった医療スタッフの皆さんには感謝しています。ただ、少し不満もあって、総合病院を受診したときに、医師の話がよく理解できなくて、状況がのみ込めずに不安でした。入院という言葉で気が動転してしまった上に、医師が専門用語をたくさん使うので、頭が混乱してしまいました。医師には患者の心理状態や理解力にも気を配って欲しいと思いました。あと、入院したことで仕事への心配もありました。総合病院では、まず病気を治すことが最優先だと言われ、仕事に関する相談にもあまり応じてもらえませんでした。適切に治療してくださって、今は元気になったので、贅沢な悩みかもしれませんが…」この事例で、問題があった医療の質の要素はどれか。
- (1)安全性
- (2)公平性
- (3)適時性
- (4)有効性
- (5)患者中心性
正答 (5)
正答は (5)。患者中心性です。
医療の質の要素として、安全性、有効性、患者中心性、適時性、効率性、公平性の6つが挙げられます。この患者は、診断と治療は適切で良くなったと感謝していますが、入院を告げられて動揺しているときに専門用語の多い説明を受けて理解できず不安だったこと、仕事についての相談にも応じてもらえなかったことに不満を持っています。患者の心理状態や価値観、生活上の希望を尊重して医療を行うことが「患者中心性」で、この点に問題がありました。
【ほかの選択肢】
(1) 安全性 医療による害は起きていない 違う
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(2) 公平性 性別・年齢・経済状況などによる差別の話ではない 違う
(3) 適時性 紹介の後すぐに入院・診断・治療が行われ、遅れはない違う
(4) 有効性 適切な診断と治療で元気になっている 違う
【説明の工夫】
専門用語を避け、相手の理解を確かめながら話し、質問の機会を作ります。仕事の心配は、医療ソーシャルワーカーなどの相談支援につなげます。
出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問34(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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