研修医が担当した肺炎の入院患者に対して、指導医と相談し抗菌薬で治療することになった。薬剤師がこの患者に同系統の抗菌薬でア…
E問題 第30問
研修医が担当した肺炎の入院患者に対して、指導医と相談し抗菌薬で治療することになった。薬剤師がこの患者に同系統の抗菌薬でアレルギー歴があることを確認し、研修医に連絡した。研修医から「指導医と決めたことなので問題ない」と返答があったため、そのまま投与された。病棟でこの薬剤を投与中に蕁麻疹が出現した。すぐに薬剤を中止したところ、蕁麻疹は消退した。この事例の適切な対応はどれか。
- (1)医療安全管理部門にインシデントレポートを提出する。
- (2)医療事故調査委員会に調査を依頼する。
- (3)当該の抗菌薬の製薬会社に報告する。
- (4)どこにも報告する必要はない。
- (5)保健所に届け出る。
正答 (1)
正答は (1)。医療安全管理部門にインシデントレポートを提出する、が適切です。
薬剤師がアレルギー歴を確かめて連絡したのに、その情報が生かされずに投与され、蕁麻疹が出ました。患者に害が及んだ医療の誤りで、医療安全管理部門に報告(インシデント・アクシデントレポート)して、なぜ情報が生かされなかったのか(研修医と指導医の連携、疑義照会への対応の仕組み)を分析し、再発を防ぐことが大切です。レポートは個人の責任を追及するためではなく、仕組みを改善するために出すものです。
【ほかの選択肢】
(2) 医療事故調査委員会に調査を依頼する 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
医療事故調査制度の対象は、医療に起因し、予期しなかった
死亡・死産です。蕁麻疹は消退しており、対象になりません
(3) 当該の抗菌薬の製薬会社に報告する 誤り
アレルギー歴のある患者に投与したことによる、予測できた反応で、薬の新たな安全性情報ではありません
(4) どこにも報告する必要はない 誤り
患者に害が生じており、院内で共有して対策を立てる必要があります
(5) 保健所に届け出る 誤り 届け出る仕組みはありません
【あわせて】
患者と家族には、起きたことを誠実に説明します。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問30(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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